love at first sight (ページ16)

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慧人「彼氏いないらしいですよボソッ」

黎「え！！うそ！！」

『え？なにが？』

慧人が耳打ちしてくれたのにも関わらず大きな声で答えてしまった。

慧「いや～～、別に～」

『また、そーやって流すんだから、どーせわたしが2日間ぼっちだってはなしなんでしょ』

全く話の内容がわからない

黎「え？二日間ってどゆこと？東京に住んでるんじゃないの？」

やらかしたと言わんばかり顔をする颯太と慧人

『あー、わたし名古屋に住んでて、東京には遊びに来てただけなんですよ』

え、じゃあもう会えない？

また会えなくなっちゃう？

そんなの

絶対いやだ

そのとき

コンコン

大「はーい」

？「失礼します、時間になっても来ないので、呼びに来ました。」

時刻は2時半 3時から次に雑誌のインタビューがあるが、その衣装確認のためスタイリストの方が来てくれた。

大「うわ、もうそんな時間に、、すいま」ガタッ『はる兄！！』

はる兄「だ、お前こんなとかいたのかよ！ずっと探してたんだからな、いきなりいなくなるなよ、」

彼女の方にきて、頭をわしゃわしゃしている。

『あはは、ごめんなさーい。』

いまいち、理解ができない

黎「えっと、お2人知り合いなんですか？」

『あ、はい、家が近くて、幼馴染？お兄ちゃんみたいな人なんです。』

はる兄「なんか、お世話になったみたいで、すいません」

大「いえいえ、呼び止めたのはこっちなんで！」

すごいモヤモヤする

彼女が彼のことを好きと言ったわけでもないのに、彼を見る目が明らかに俺たちに向ける目の違うことがわかるからだ

慧「あの人のことすきなんですかね、過去形なのか進行形なのかわかんないですけどボソッ」

言われなくてもわかってる

はる兄「お前、ちゃんと渡せたか？」

『渡せたよ！』

はる兄「ふっ、よかったな、別にどやることじゃないけど」

彼といる彼女は年齢の差があるのか、はたまた別の理由があるのか

最初の印象より幼く見える

親に見せる甘えなのかもしれない

大切な人に向ける心の許しかもしれない

どちらを取ってもまだ俺はその場所には当てはまらない

そんな思考を遮るかのように彼女は

『黎弥くん？どうかしました？』

頭を少し傾け笑顔で話しかけてくる

ああ、ずるいな

俺だけが見れたらいいのに

やっぱり心が狭いみたいだ