〃 ページ18
、
轟「……落ち着いたか？」
『ひっぐ……うん……』
気付いたら夕方になっていた
『もう……終わりなのかな……』
轟「……未来……」
『……ねぇ、轟君。最後にお願い聞いてもらっても良い？』
轟「……構わねぇぞ」
せめて、せめてこいつの願いを叶えてやりたい
『手、握ってくれる？』
轟「おう」
俺は未来の手を握った
『えっと……すごーく烏滸がましいんだけど……名前で呼んでくれたり……』
轟「A」
『え？』
轟「A。未来の名前で合ってるよな？」
『う、うん』
轟「他は？」
『え？』
轟「願い。ねぇの？」
『願い……えぇっと……ゲホッゴホッ』
Aの口から血が出て、ベッドにかかる
その咳はしばらく止まらなかった
『……ゲホッ……ゴホッ』
轟「ナースコール……」
俺がナースコールを押そうとすると、Aは止めた
『お願い……最期は……轟君と二人が良いの……』
轟「……おう」
『ねぇ、轟君。話、聞いて？
私、轟君が好きなの』
轟「………」
『せめて、最期に伝えたかったの……』
Aの目から涙が溢れる
嗚呼、そうか
俺はコイツが笑ってると、可愛いって思う
そういう事か
轟「……ようやく分かった。
俺はAの事が好きなんだな」
『え……？』
轟「……お前の笑顔を見れば可愛いなって思う。多分、結構前から好きだったんだな」
『嘘……』
轟「嘘じゃねぇよ。俺が嘘をつく様な男に見えるか？」
『ううん……』
Aは笑った
うん、可愛い
『……ねぇ、轟君』
轟「ん？」
『少し……眠いから、寝ていいかな……？』
轟「……あぁ」
そう言ってAはベッドに横になった
『ねぇ、轟君』
轟「ん？」
『好きだよ』
轟「……俺も」
そう言って俺はAの頭を撫でた
.
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エレン - 鼻血出して泣いて咳出ました。 (2018年12月24日 22時) (
レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
フユ(プロフ) - 七海さん» コメントありがとうございます！そう言っていただいて凄く嬉しいです！！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: a7c8d192c6 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 思わず泣いてしまいました…素晴らしい作品だと思っています！！ (2018年8月30日 23時) (レス) id: c79bb3083a (このIDを非表示/違反報告)
フユ(プロフ) - seikaさん» コメントありがとうございます！無理をしない程度に頑張ります！ (2018年8月22日 15時) (レス) id: ea4b9f5798 (このIDを非表示/違反報告)
seika - たびたびコメントすみません。しがらきと爆豪、切ない、切なすぎる、、、。でも轟くんに想いが届いて良かった。今日じゅう中ほ嬉しいですが無理をせずになさって下さい。応援してます (2018年8月22日 15時) (レス) id: 13bc3ab2c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロノスタシス | 作成日時：2018年8月20日 10時
