期末テスト３ ページ39
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芦戸と上鳴は死にかけていた。
それもそのはず、試験内容が対ロボット戦闘ではなくプローヒーローである教師との戦闘に変更になったのである。
魂が抜けたように座り込んだ二人をよそに、教師陣が説明を始める。
「第4戦、飯田 尾白 黒雲 VSパワーローダー」
A組は奇数の為二人一組にすると一人余る。
説明が終わった後、近寄ってきた飯田・尾白と作戦会議をすべく休憩室へ向かった。
「相澤先生は、俺達の天敵となる教師と戦わせるとおっしゃっていたな。」
「俺達は爆豪や麗日みたいに空中移動ができないから、パワーローダー先生に地面崩されると詰むって事じゃないかな……」
『飯田はともかく、私と尾白はパワーローダー先生以上にフィールドが天敵なんだと思う』
腕を組んで二人の話を聞いていたAが口を開くと、二人が一斉にこちらを向く。
「……というと？」
『私は糸 尾白はしっぽを何処かに巻き付けて移動することが可能だけど、このフィールドは障害物が何も無い。速く走れる飯田はともかくとして、私達は今回無個性とあまり変わらないと考えていいと思う。』
少し厳しいようにも思えるAの言葉に二人は少し黙り込んでしまうが、彼女の発言は全て的を得ていた。
『だから今回私がパワーローダー先生を押さえてもし出来たら捕獲する役、飯田と尾白がゲートをくぐる役。でどう？』
珍しく積極的に頭を働かせて作戦を立てるAに、尾白と飯田は目を見開いた。
Aの脳は普段から機能が止まっているようなものだが、今回は話が別だ。
林間合宿に行きたい。
その思いで睡眠を犠牲にし、大嫌いな勉強も必死に頑張ってきたのだから単純な女である。
「その作戦でいこう」
「了解！」
飯田と尾白は目を合わせて頷き、拳を握りしめた。
《飯田 尾白 黒雲 演習試験 スタート》
開始の合図があった瞬間に自分達が立っている場所からどんどんと地面が崩れていく。
『こんなすぐに崩れるの！？しぬ！』
飯田は勿論普段から鍛えている尾白は崩れる地面を避けて走るのもあまり難しくはないが、Aは体力もなければいくらヒーロー志望であるとはいえ女である。
必死に走るも落とし穴の範囲はAに着々と迫って行く。
見兼ねた飯田がAを背負って走らなければAは一発アウトで赤点だっただろう。
『ありがとう助かった！』
「皆で林間行きたいからな！」
生真面目で生粋の優等生である飯田の冗談めかした言葉に、Aはくすりと笑った。
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ちとせ(プロフ) - ひまりさん» わーいありがとうございます！精一杯頑張ります。 (2020年5月16日 13時) (
レス) id: f121ce48a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - 最近ヒロアカにハマって一気読みしました！とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 2時) (レス) id: d2e32c185c (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - こおりさん» ありがとうございます！自己満作品ですがどうかこれからもよろしくお願いします。最推しは轟くんなのですが、最近弔くんがとても好きです！ (2020年5月12日 19時) (レス) id: f121ce48a2 (このIDを非表示/違反報告)
こおり(プロフ) - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！応援してます！！ ちなみに最推しは誰ですか？？？ (2020年5月12日 15時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2020年4月30日 15時
