職場体験５ ページ26
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朝、爆豪は6時にセットしておいた目覚まし時計のアラームで目が覚めた。
のではなく、身体に乗る微かな重みで目が覚めた。
Aは寝相がすこぶる悪い。
普段はベッドから転げ落ちているのだが今回は爆豪が壁となったお陰で爆豪の体に抱きついているだけで済んだのだろう。
身体を爆豪に密着させ、足を爆豪の左脚に絡ませている。
指は爆豪の服をしっかりと掴んで離さない。
「オイ……離れろやテメェ……」
周りに配慮したいつもよりも小さな爆豪の怒鳴り声に寝起きの悪いAは顔を顰めて んん と小さく唸るだけで起きる気配は無い。
「死ねクソ女………」
爆豪は頭に手を当てて大きく溜息を吐いた。
無理やり引き剥がそうと左脚を上げると、寝ていて完全に脱力しているAの脚はするりと解けてベッドに落ちた。
爆豪が今度は安堵が含まれた溜息を吐くと、アラームが鳴った。
「起きろ蜘蛛女」
『んん…………あとごにち…………』
「寝言は寝て死ね」
あと120時間の睡眠を要求したAの言葉を一蹴し、爆豪は立ち上がってAの頭を叩く。
Aは虚ろな目で いたい…… と呟いて大きく伸びをした。
『……ぁよぅございぁす』
大欠伸をかまして目を擦り、もう一度大きく伸びをしたAは呂律の回らないまま挨拶をして こくりこくりと船を漕ぐ。
爆豪はAの頭をもう一度叩き、びくりと身体を揺らして目を開いたAを鼻で笑った。
『おこしてくれるとかさすがママだね…』
ベッドから脚を下ろしたAはふにゃりと笑って洗面台へ向かった。
手で冷水を掬って顔に打ち付けると少しは眠気も飛び、止まらない欠伸を噛み殺して着替えを始める。
コスチュームを着ると自然と背筋が伸びて目も冴えて来るのだが、もう春も終わったとはいえ朝は気温が低くコスチュームだと寒い。
薄らと鳥肌の立っている腕を手で擦りながら洗面所を出る。
『ねえママ寒い』「爆破すんぞ」
同じく着替え終わっていた爆豪に文句を言うも冷たく一蹴され、Aは ぶぅ と言いながら口を尖らせる。
爆豪と共に部屋を出て事務所の中央に行くと、ベストジーニストが朝食を準備していた。
『超レアシーンでは』
「何か言ったか？」『いえ何も』
口に手を当てて笑いを堪えているとベストジーニストに睨まれ、ぶんぶんと首を横に振る。
朝食を食べ終えるとベストジーニストは爆豪の頭を見て顔を顰め、櫛を持って爆豪に近づいて行った。
「なぜ戻っている」「知るか」
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ちとせ(プロフ) - ひまりさん» わーいありがとうございます！精一杯頑張ります。 (2020年5月16日 13時) (
レス) id: f121ce48a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - 最近ヒロアカにハマって一気読みしました！とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 2時) (レス) id: d2e32c185c (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - こおりさん» ありがとうございます！自己満作品ですがどうかこれからもよろしくお願いします。最推しは轟くんなのですが、最近弔くんがとても好きです！ (2020年5月12日 19時) (レス) id: f121ce48a2 (このIDを非表示/違反報告)
こおり(プロフ) - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！応援してます！！ ちなみに最推しは誰ですか？？？ (2020年5月12日 15時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2020年4月30日 15時
