職場体験２ ページ23
『こういうきめ細かい糸で拘束する時ってどういうイメージでやってるんですか？』
Aはベストジーニストの得意技である、抵抗のしようがない程のきめ細かく強い圧の糸を自分でも出来ないかと考えた。
「どういうイメージ…………か。
考えたことは無かったが、服の繊維一本一本を明確に頭に思い浮かべるといいかもしれないな。」
(いいこと思いついたかも)
『今ちょっと個性使ってみてもいいですか？』
Aは目を輝かせて今にも飛び跳ねそうな勢いで尋ねた。
周りに被害が出ないなら という条件付きで許可を貰い、目を閉じて胸元で両手の十指を合わせ、自分の頭の中のイメージに集中する。
(繊維一本一本、きめ細やかな細くてそれでいて強い糸…………！)
Aは合わせていた指を広げた。
明らかに糸ではないものが指と指の間を埋めている感覚がする。
Aがそっと目を開けると、真っ白で小さな布が指から出ていた。
おお と思わず声が漏れる。
「良い発想だ。」
ベストジーニストは自分の前髪を長い指で触り、Aを褒めた。
この男が人を褒めるのは珍しいどころかほとんど無いらしい。
Aの口角がきゅっと上がり、反対に爆豪の機嫌はどんどん悪くなっていった。
本格的な職場体験は明日から との事なので早々に自分達の部屋に荷物を置く。
Ｎｏ．4ヒーローなのにも関わらず、部屋が今いるサイドキック＋1人分しか無く、爆豪とAは1週間の共同生活を余儀なくされた。
「おいテメェ床で寝ろ」
『は？死ねば』「テメェがな」
勿論、ベッドも一つである。
『てか二人でベッドで寝れば良くない？』
「良くねぇだろテメェはアホか」
『私同居人とこれくらいのベッドで一緒に寝てたけど。』
「それとこれとは違ぇだろ」
『もしかしてぇ、爆豪くん………』
Aは口元に手を当て、
『はずかしいんですかぁ？』と笑った。
爆豪は煽りに弱い。
当然爆豪の取った答えは
「ンな訳ねぇだろ一緒に寝殺したるわクソが！死ね！」
だった。
(やった、さすが爆豪チョロいわ)
Aは床で寝る という最悪の結末を回避し、満足気にほくそ笑んだ。
『あっ爆豪、先お風呂入っていい？』
「勝手にしろクソが！」
部屋にひとつ付いている浴槽付きのシャワールームにタオルを巻いて入る。
男物のシャンプーやらリンスやらしかない と申し訳なさそうにサイドキックの一人に言われたが、Aは全く気にしない人間である。
簡単に言うと女子力が無い。
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ちとせ(プロフ) - ひまりさん» わーいありがとうございます！精一杯頑張ります。 (2020年5月16日 13時) (
レス) id: f121ce48a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - 最近ヒロアカにハマって一気読みしました！とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 2時) (レス) id: d2e32c185c (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - こおりさん» ありがとうございます！自己満作品ですがどうかこれからもよろしくお願いします。最推しは轟くんなのですが、最近弔くんがとても好きです！ (2020年5月12日 19時) (レス) id: f121ce48a2 (このIDを非表示/違反報告)
こおり(プロフ) - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！応援してます！！ ちなみに最推しは誰ですか？？？ (2020年5月12日 15時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2020年4月30日 15時
