お兄ちゃんと恋をして… Ⅱ (ページ5)

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行かないでページ5

私はそこから動けなくなっていた
お兄ちゃん… ほんとなの？
何かの間違いだよね

ミヌ君はそんな私に
『ここは僕がやっておくから』って
私はやっとの思いでその場を離れようとした
そこに追い打ちをかけるように
『ああなたヨンミンに伝えといてくれる？
明日来てほしいって』
『先輩なんでそんなことAちゃんに言うんですか？』
『別にそこにいたから伝えてもらおうと思っただけよお願いね』
なんでもないことのようにニコって笑って
『あアイスコーヒーキャンセルするわ急用を思い出したの』
そう言って立ち上がるとあの人は店を出て行った…

『Aちゃん大丈夫？先輩悪い人じゃないんだけど…
きっと何か事情があるんだよよくわからないけど…
先輩に会いたくて行ってるわけじゃないよ
ヨンミンはAちゃん一筋だよ僕は知ってる』
『うん大丈夫…そう…何か事情があるんだよねきっと…』
私はそう自分に言い聞かせながら
それからのバイト上がりまでの時間頑張って仕事をした

『おやすみAちゃん』『おやすみミヌ君…』
『きっと大丈夫だよねっ』『ありがとう…』

ミヌ君と別れて部屋でヨンミンお兄ちゃんを
待っている間いろいろ考えすぎて苦しくなった…
いくら大丈夫と自分に言い聞かせても悪い想像しかできなくて…

考えながら私はついうたた寝をしてしまった…
夢の中のヨンミンお兄ちゃんはあの人を抱きしめて
私の方を振り向きもしなかった…
いやだよお兄ちゃん！

『A大丈夫か？』
私の目から零れ落ちる涙を拭きながら
ヨンミンお兄ちゃんが心配そうに見つめてる
お兄ちゃん！私は思わず抱きついて
あの人のところに行かないでって泣いた…