僕を疑ってる？ ページ27
私はお兄ちゃんが目を覚ますのを待っていた
張り裂けそうな胸を抑えて…
お兄ちゃんが目を覚ましたのはお昼もとっくに過ぎた時間
『んん…』
お兄ちゃん…起きたの？
でも聞けない…聞きたくない…
『ああ A…ごめん遅くなって… ん…目が 赤い… 泣いてた？』
『ううん…ちょっと寂しかっただけ…』
私はそう俯いて答えた
お兄ちゃんを見ることができない
『お腹すいたよね…ご飯食べる？今日はお休みだから
ゆっくり食べてね…私 用意するね』
そう言ってお兄ちゃんの傍を離れようとしたけど
腕をつかまれて引き寄せられる
『いやっ』
私は思わずお兄ちゃんの手を振りほどいた
『A？…』
『ご ごめんなさい…私…』
『もしかして 僕を疑ってる？ 先輩と何かあったって…』
『えっ…ち 違うから ご飯用意してくる』
そう言ってその場を離れようとしたのに
直後 無理やりお兄ちゃんにベッドに押し倒された
『痛い…』
強く手を抑えつけられて 痛みが走る
『こんなに赤い目をして…瞼も 腫れてる…ずっと泣いてたのか？』
私は首を横に振って否定した
『昨夜 先輩と何があったのか 聞きたいんじゃないのか?』
『聞きたくな い…』
『それは 僕を疑ってるから…だから聞きたくない そうだろ？』
少し強い口調で言われて 堪らず涙が出た
『お兄ちゃん いつもと違う香りがするから…私…』
そう言うとお兄ちゃんは 抑えてた手を離して 体を起こした
それから ゆっくり息を吐いた後
『そう… ああ 抱きしめたよ 先輩を… それから』
『いやっ言わないで 聞きたくない！』
私はお兄ちゃんから必死で逃れて 外に飛び出した
さっきのお兄ちゃんの言葉が 私の胸を締め付ける
『ああ 抱きしめたよ 先輩を…それから』
嫌だ その後は聞きたくないよ…
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智崋＠(プロフ) - すみません、オリジナルフラグを外さないといけませんよ汗 (2014年9月5日 17時) (携帯から) (
レス) id: e2044727cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーたぬ | 作成日時：2014年8月21日 16時
