優しいハグ ページ10
『やだ…A 一緒に寝よう』
『あっ…』
彼はベッドの中に
私を引き入れると
ぎゅっと抱きしめてきた
『ダメだよ 紫耀くん ね
起きよう ご飯一緒に食べよ』
『嫌だ…
このまま 一緒に寝たい…』
『紫耀くん…』
寝起きの彼はなんだか
甘えん坊で私を困らせる…
でも それも愛しく思えて
しばらくじっと
抱きしめられていたけれど
ドキドキし過ぎて苦しく
なってしまった私は
彼から少し離れようとした
すると 紫耀くんは身体を回して
私をベッドに押し付けた…
『A…オレの側にいろよ…』
上から揺れる瞳で見つめながら
彼は ゆっくり首筋に顔を埋めた…
んっ… やだ 恥ずかしいよ
紫耀くん…
胸が激しく打ち付けて
ますます苦しくなってしまう
『ま 待って…紫耀くん
もう起きよう ね お願い』
やっとの思いでそう言うと
彼はしぶしぶ腕を離した
『じゃ早く起きてきてね』
私は急いでキッチンに戻ると
テーブルに朝食を用意した
部屋から出てきた紫耀くんは
私を見て少しバツが悪そうに謝る
『A さっきはごめん…』
『ううん… 今日は いつもより
早く出ないといけなくて…
一緒に食べたかったから
ごめんね そこ座って』
体面キッチンの前にある
テーブルには 美味しそうな
パンやサラダやおかずが
ワンプレートに
きれいに盛りつけられていた
『うわっうまそう！』
『たいしたもの
作れなかったけどごめんね』
『そんなことないよ A
いただきます！』
紫耀くんは
満面の笑みで食べ始めた
彼の食べっぷりに
うれしくなりながら
私は急いで食事を済ませて
カバンを持った
『紫耀くんは
ゆっくり食べてね
じゃ いってきます』
『あ A 待って
あのさ いってらっしゃいの
ハグしていい？』
仔犬のような彼の瞳に
思わず胸がキュンと鳴ってしまう
私はにっこり笑って頷いて
お互い優しいハグをした
『いってらっしゃい A』
『うん 紫耀くん いってきます』
私は幸せな気持ちで玄関を出た…
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陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
