オレにする？ ページ42
オレは優太たちと別れて
Aのいる保健室に向かった
『Aセンセー』
静かにドアを開けて中に入ると
窓際のいつもの席に座って
何か仕事をしているようだった
オレに気づいてないのか
Aは時々手を止めて 窓の外を
見つめては ため息を吐いてる…
A どうしたんだろう
オレはそっと彼女に近づいて
後ろから両手で目隠しをした
『A…』
『きゃっ！』
びっくりした彼女は声を
上げてオレの手を押さえた
『しょ 平野 くん…？』
『A… ため息なんて珍しいね
なんかあった？』
耳元で囁くとAは耳まで
真っ赤にさせて首を横に振った…
『な なんでもない から…』
『ほんとに？』
『うん…』
そう言って振り向いたAに
オレは堪らずキスをした
『ダメ 紫耀くん…』
困ったように名前を呼ばれて
オレは抱きしめたくなる気持ちを
一生懸命 我慢して顔を離した
『ご ごめん…可愛かったから…つい
あ あのさ…今日は夕飯 オレが作るから』
『紫耀くん…ありがとう…
私も出来るだけ早く帰るね』
『ああ じゃ』
離れがたく思いながらもオレは
保健室を出てマンションに帰った
ため息つくとかさ A疲れてるのかな
なんか元気になる食べ物作ろう
オレは料理も少しずつだけど慣れてきて
ネットで調べながら夕飯の支度をした
風呂にもリラックス効果のある
入浴剤を入れたし
後はAを待つだけだ
あの日温泉に行って初めて
Aと同じ布団で眠って
これからはずっと一緒だと思ったのに
帰ってきたその夜は 結局
今まで通り別々に眠ってしまった
今日は一緒に寝ようって
言いたいけどAが疲れてるなら
ゆっくり寝かせてあげたいし…
一緒のベッドで何もしない
なんて絶対 無理だ…
きっとまた何度も欲しくなる…
はぁ…
そんなジレンマの中 玄関のドアが
開く音がしてオレは急いでAを出迎えた
『おかえり A 』
両手を広げて優しく彼女を
抱きしめる いつものハグ
『ただいま 紫耀くん ごめんね
あれからなかなか仕事 終わらなくて
結局 遅くなっちゃった…』
『全然 いいよ あのさ…A
ご飯 出来てるよ それに
風呂もすぐ入れるけど…』
そこまで言ってオレは
彼女を甘く見つめた
『それとも オレにする？ なんて』
ちょっと冗談めかして言ってみたけど
Aはみるみる真っ赤になって…
えっ…そこ 笑うとこだったんだけど
でも そんな反応をするAがかわいくて
オレは堪らず深くて熱いキスをした…
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陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
