報告 ページ40
『後 少しだけ 側にいて…』
オレはそう言ってポロポロ涙を流す
彼女の側を離れられなくなってしまった…
山本さんはオレの手を握ったまま
ずっと泣いてて…
オレ どうしたらいい？
彼女を慰める言葉は何も
見つからないし
その手を振りほどくことも
出来なくて… ただそうやって
立ちすくんでいた
どのくらい経ったんだろうか…
突然 ドアが開いてオレを呼ぶ声が
聞こえたんだ
『優太 いるのか？』
『紫耀…』
振り向くと紫耀がドアからこっちを見てて
山本さんはオレの手をそっと離した
『優太 帰るぞ』
その言葉に彼女は 涙を
拭きながら無理して笑う
『岸くん ありがとう
もう 大丈夫だから 帰って…
失恋したけど 私 告白して
よかったよ…最後まで優しく
してくれてありがとう…
ごめんね…バイバイ 岸くん』
『山本さん…ごめん…じゃ 』
オレはなんとも言えない
気持ちで教室を後にした…
『紫耀ーーオレ マジで
どうしようかと思った…』
『まったく 何やってんだよ 優太
れんが 心配してるぞ』
『ごめん…でもあんな真剣にオレの
こと想ってくれてるなんて思っても
なかったからさ…』
『まあ 優太らしいけどな
どうせ泣きつかれて帰るに帰れなく
なってるって思ったし…』
紫耀は なんだかんだ言っても
オレのことよくわかってるんだよな…
ふたりで教室に戻ると
れんちゃんはホッとしたように
にっこり微笑んでくれて
『優太くん おかえり』
『れんちゃん ごめん 遅くなって…
どっか寄って帰る？』
『私 優太くんちに行きたい…ダメ？』
『えっいや 別にいいけど…じゃ行く？』
『うん… 紫耀くん 今日は一緒に
いてくれて ありがとう』
『ああ…気にすんなよ じゃオレ
寄るとこあるから ここでな』
『おお 紫耀 ありがとう』
『ああ じゃな』
先生とこ行くのか…？ 最近ほんと
苦手な勉強も頑張ってるよな
前はすぐれんちゃんに頼ってたのにさ
オレは感心しながられんちゃんと
手を繋いで家に帰った
部屋の中 きっとオレからの
報告を待ってる彼女に
『あのさ れんちゃん 戻るの遅くなった
けど オレちゃんと断ったから…』
『うん わかってるよ』
れんちゃんは迷いなくそう
言ってくれてオレはホッとした
でも 次に聞いた彼女の言葉に
『優太くん 私も報告があるんだ…
さっきね 紫耀くんに告白したよ
だからもう 優太くんのこと…』
『えっちょ…待ってれんちゃん』
えっ？何？
オレは血の気がスーッと引いて
いくのを感じた…
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陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
