したくない ページ35
『れんちゃん れんちゃん 起きて…』
オレは隣で眠ってる 彼女の肩を
そっと揺らした…
『ん…優太 くん？』
れんちゃんは 眠たそうな瞳で
オレを見て にっこり微笑んだ…
紫耀が好きなのにれんちゃんは
オレに側にいて欲しいと言った
その彼女の甘い毒のせいなのか
オレは…れんちゃんに酷いこと
したくて堪らなくなって
紫耀を好きな彼女にキスをした
でもれんちゃんはそんな
オレを優しく抱きしめて
大好きだと言ってくれたんだ
信じられなかったけど
嬉しくて オレはもう一度
彼女に 長い長いキスをした
でもこのままベッドにいたら
キスだけじゃ終わらなくなりそうで
オレは彼女から離れようとした…
でもれんちゃんは甘えた声で
オレを引き留めたんだ…
『優太くん 側にいて』
『え… イヤ…でもさ このままじゃ
なんか やばいって言うかさ…』
『あとちょっとだけもダメ？』
彼女は潤んだ瞳でオレを見つめる
はぁ… 何それ… れんちゃん
かわいすぎなんだけど…
オレはれんちゃんの横に
仰向けになって腕を差し出した
『じゃあさ…このまま一緒に寝る？
今なら オレのここ 空いてるけど』
ちょっとふざけたように
言ってみるとれんちゃんは
ニッコリ笑顔になった
『… じゃ お邪魔します』
少し はにかみながらオレの腕枕で
目を瞑るれんちゃんが愛おしい…
『優太くんの側にいると
ドキドキするのに やっぱりなんか
落ち着くのはどうしてかな…』
そんなことを言う彼女は
しばらくすると
微かな寝息を立て始めた…
はぁ… マジで寝た？ れんちゃんは
オレのこと信用し過ぎだろ
でも そうだよ…結局 オレは 無防備に
眠ってるれんちゃんに何も出来ないんだ…
そうやってオレも彼女と一緒に眠って
目が覚めたら外は真っ暗になっていた
だからオレは慌ててれんちゃんを起こした
『れんちゃん もう真っ暗だよ
すぐ 送ってくから 起きて』
『…帰りたくない』
『え…？ いや ダメだよ』
『…優太くん 泊まっちゃだめ？』
『ダメだよれんちゃん 今日は送るよ
もしもオレんとこ 泊まるなら
ちゃんと 覚悟してきてほしい…』
『覚悟…』
その意味を察した彼女は
みるみる真っ赤になって
それから…小さく頷いた
『うん…』
『れんちゃん そんな簡単に返事しちゃ
ダメだよ…オレすぐ真に受けるし それに…』
れんちゃんの心の中には
まだ 紫耀がいるんだろ
100%オレでいっぱいになるまで
それまでは オレ
そう言うことしたくないんだ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
