酷いこと ページ29
『れんちゃん 今 オレが
考えてることわかる？』
『…そんなのドキドキし過ぎて
わかん ないよ …』
彼女は少し甘えたようにオレを見た…
『れんちゃん オレだって男だからさ
安心なんて 絶対 しない方がいい
れんちゃんに いつだって
優しくしたいのに… 今は酷いこと
したくてたまらないんだ
こんなのおかしいのにさ…』
これは全部 甘い毒のせいだ
こんなこと ありえない
でもそんなオレに彼女は…
『優太くん…私だって優太くんに
酷いことしてるよ
だから 優太くんもしていいんだよ…』
はぁ…なんてこと言ってんだよ
れんちゃんが
拒んでくれないと オレが困る…
やっとの思いで 理性を保ってるのにさ
どうしたらいいのか
わからないオレは 彼女を
抱きしめたままベッドに倒れ込んだ…
『んっ…』
れんちゃんを胸の上に抱きしめて
目を瞑ると その柔らかな温もりに
身体中が包まれていく…
はぁ…やばい やばいけど…
なんか幸せだ…
『優太くん…重いよ…』
『全然 大丈夫だよ オレ…
今すごく 幸せを感じてるんだ』
『幸せ？』
『うん』
『このまま… 何もしないの？』
『え… 』
はぁ…マジ 何言ってんだよ
オレは身体を反転させて
彼女をベッドに押し付けた
『れんちゃん… 今 そんなこと
言うなんてさ もしかしてほんとに
オレに酷いこと してほしいわけ？』
彼女を窘めるように見つめると
少し潤んだ瞳が揺れてて…
頷くでもなく ただオレをじっと
見つめてるんだ…
だからオレは言ってみた
『じゃあさ…キスするけど いい？』
でも彼女は 抵抗することもなく
静かに瞳を閉じたんだ…
はぁ…マジ でいいの？
オレは彼女の気持ちを確かめるように
そっと唇を重ねた…
うわ…やば…
その瞬間 心臓がこれ以上ないくらい
激しく打ち付けて苦しくなる
でもれんちゃんは柔らかに
それを受け入れて
優しくオレを抱きしめたんだ…
ああ…なんだろう…それはまるで
身体中の毒が浄化されていくような
不思議で 幸せな感覚だった…
しばらくの間そうやって
彼女を深く感じていたけれど
オレはゆっくりと唇を離した…
『れんちゃん なんで
抵抗しないんだよ…』
彼女は真っ赤に染まった頬で
オレを見つめて
『優太くん…これは全然
酷いことじゃない よ…だって 私
嬉しいって思ってしまったから
私… 優太くんのこと ちゃんと
好きなんだよね 優太くん 大好きだよ…』
彼女からの告白は 甘くオレを包んで
オレはまた深い深いキスをした…
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陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
