呆れる ページ20
『私と付き合ってください』
れんちゃんにそう言われて
マジ びっくりしたけど彼女に
必要とされてるって感じたオレは
すごく幸せな気持ちになった…
お互い よろしくって言って
照れ臭くなりながら
気がつけば あたりは 随分
薄暗くなっていた…
オレは 早速 彼氏らしいことを
言ったんだ…
『もう遅いし 帰ろうか…オレ
れんちゃん家まで 送るからさ』
『ありがとう 優太くん』
にっこり笑うれんちゃんに
また胸がドキドキしてくる
『あ あのさ…れんちゃん
手とか 繋いでも いいかな…
あ…嫌なら全然いいんだけどさ…』
勇気を出して言ってみると
彼女はすぐに
オーケーしてくれた
『嫌じゃないよ ちょっと
恥ずかしいけど…私も
優太くんと手 繋ぎたい かな…』
お互い照れ笑いを浮かべて
オレはれんちゃんの
手をそっと握った…
ヤバ なんだこれ？
彼女の手は めちゃめちゃ
細くて 柔らかくて…
少しでも 強く握ったら
壊れてしまいそうだった
はぁ…オレ
手汗とか 大丈夫かな…
そんなことを思ってると
『優太くんの手 おっきいね
なんだか すごく安心する…』
『れんちゃん…マジで？』
オレを見て微笑む彼女に
また一段と激しく胸が打ちつけた
はぁ…オレ マジで
れんちゃんと付き合うのか…
なんか ほんと夢みたいだ
やっぱ紫耀に感謝かな…
いや でも まだ彼女の心には
紫耀がいて… はぁーーー
嬉しいけど 複雑な気持ちだ…
れんちゃんを家まで送って
オレは繋いでた手を離した…
『優太くん ありがとう…
また明日ね おやすみなさい 』
彼女はにっこり笑って
手を振ってくれて…
『ああ …おやすみ れんちゃん
また明日…』
オレも笑顔で手を振って
帰路に就く…
でも さっきまであった
彼女の柔らかな手の温もりが
なくなって オレは…
もしかしたら 全部
夢だったのかもしれない…
そう思えてきたんだ
だけど そんなオレの携帯に
優太くん
気をつけて帰ってねって
れんちゃんからかわいい
絵文字付きのラインが送られてきた
ああ やっぱり 夢なんかじゃない
そう自覚したオレは
幸せな気持ちで家に帰り着いた
翌朝…
昨夜は 嬉しすぎて
なかなか眠れなくて
いつもより遅い時間に登校した
教室に入ると
れんちゃんと紫耀が
仲良く話しをしてて…
彼女が嬉しそうに笑う姿に
オレの胸がチクンと痛んだ…
昨日までは
普通に見えてた光景なのに
こんなことでこんな気持ちに
なるなんて オレは
自分に呆れてしまったんだ…
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陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
