臆病な君 ページ19
『A…ごめん…
もう少しだけこのままでいて…』
オレはAをぎゅっと
抱きしめて自分の中の嵐が
過ぎ去るのを待っていた…
『うん…私こそごめんね』
Aは抵抗を止めて
優しくオレを抱きしめる
はぁ…やっと想いが
通じ合ったばかりなのに…
こんなにすぐ スイッチが
入るなんて…オレ…
こういうことするのは
まだ先のことだと思ってた
でも 止まらなくなったんだ…
頭に血が上って 身体が
どうしようもなく熱くなった
堪らないよ… 彼女が側に
来ただけで あっという間に
理性が飛んでいったんだ
オレ どうしたらいいんだよ…
やっと落ち着いてきたオレは
抱きしめてる腕を解いて
彼女の側を離れた…
『A…ごめん…』
『紫耀くん…』
罪悪感から彼女を
見ることができないまま
オレは自分の部屋に入った
あー 何やってんだよ
A びっくりしてた…
せっかくたくさん笑って
くれてたのにさ…
彼女を困らせるような
ことはしたくないのに…
コンコン
ベッドにダイブして
自己嫌悪に陥ってると
控えめにドアをノックする
音がしてAの声が
聞こえてきた
『紫耀くん…
紫耀くんは 何も悪くないよ
学校では先生と生徒だけど
私たち 婚約して今は一緒に
暮らしてるんだから
こういうことになるのは
すごく自然なことなんだよ…
でも 私 まだ気持ちが
追いつかなくて…
想いが通じ合ったばかり
だからそれだけで
いっぱいいっぱいで…
頭ではそう思ってるのに
ごめんね 紫耀くん
ねえ 紫耀くん…聞こえてる？』
心配そうな彼女の声に
オレはベッドから起き上がって
そっとドアを開けた…
Aはオレを見ると
ホッとしたように
微笑んでくれて
オレも彼女を見つめて
言ったんだ…
『オレ…Aが好きすぎて
さっきは止まらなくなったんだ
だから これからはあんまり
触れないようにするからさ…』
でもオレの言葉にAは…
『紫耀くん…それじゃ
私が寂しいよ…ハグも
キスもすごく嬉しかった…
それ以上のことも 全然
嫌とかじゃ ないから…
少しだけ 待ってくれる？
私 いくつも年上なのに
臆病で ごめんね…』
『A…』
そんなAがますます
愛しく思えて
オレは彼女をそっと抱きしめた
そうだよな…触れられ
ないのは オレも嫌だ…
『オレ Aの気持ちを
ちゃんと待つよ…』
『紫耀くん…ありがとう…』
オレたちは お互いまた
優しいハグをして
それぞれの部屋で眠ったんだ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
