意外な言葉 ページ14
オレはとうとう
れんちゃんに告白した
れんちゃんは
しばらく無言でいたけど
徐に口を開いて…
『ありがとう 優太くん
嬉しいな でも…』
『いいよ わかってるから
れんちゃんは 紫耀が
好きなんだろ 知ってるよ
オレ いつも 見てるからさ』
『紫耀くんは…私のこと
ただの幼なじみとしか
思ってないから…それに
紫耀くん 好きな人いるよね
いつも そわそわしてるし
その人のことばかり考えてる
私もずっと紫耀くんのこと
見てるから わかるんだ
私は 紫耀くんの心には
入れないって…』
改めて 彼女の想いを知って
オレは やるせない気持ちに
なった… でも 励ます言葉は
何も見つからないんだ…
紫耀には もう先生がいる
二人はやっとうまく
いき始めたばかりで…
でも 想いを伝えることは
してもいいんじゃないかな
だから オレは聞いてみた
『れんちゃんは このまま
紫耀に告白しないの？』
『うん しないよ…
今まで通り ずっと
友達のままがいいんだ』
あんな顔するのに？
オレはたまらない気持ちになった…
『れんちゃ…』
『優太く… 』
お互い同時に名前を呼んで
ふたり見つめ合った…
オレはいったい何を
言おうとしたんだろう
言い淀んでるオレに
彼女が意外な言葉を言った
『優太くん あのね…
私と付き合ってください』
『ええっ？！』
オレはびっくりして
大声を上げた
まさかれんちゃんから
そんなこと言われるなんて
思ってもなかったオレは
自分の耳を疑った…
『マジ ですか？』
信じられない思いで聞くと
彼女の瞳が寂しげに揺れて…
『うん ダメ かな…』
『いやいやいや
マジ嬉しいよ 夢みたいだし
れんちゃんからそんなこと
言われて 断る訳ないよ』
『よかった…ありがとう
私ね 優太くんといると
結構 幸せな気持ちに
なるんだよ 今だって…』
そう言って じっと見上げてくる
れんちゃんに オレの
心臓が激しく打ち付けて
はぁ… マジやばい…
オレは息苦しくなって
しまった…
それってどういう意味だ？
オレでも れんちゃんを
幸せにできてるってこと？
それはなんだかとても
嬉しく思えて 苦しいのに
幸せな気持ちになった
『優太くん これからよろしくね』
彼女はブランコから
立ち上がるとオレを見つめて
にっこり微笑んだ
マジ 信じられないけど
れんちゃんが
オレを必要としてくれてる
ことは確かだよな…
オレも彼女をまっすぐ
見つめて言ったんだ
『れんちゃん
こちらこそよろしく』って…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽菜(プロフ) - ayaさん» すみません(＞人＜;)岸くん書いてるとついついしっかり書きたくなって…そうですよね。気をつけます(＞人＜;) (2019年6月27日 19時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 楽しく読ませていただいています。紫耀くんの恋のお話をメインで読みたいので、岸君のターンはもう少し軽めがいいなぁなんて思ったりします。 (2019年6月27日 17時) (レス) id: af589a7273 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ナナさん» ありがとうございますm(_ _)m面白いと言っていただけて嬉しいです！頑張ります(＞人＜;) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 面白いです！改行今くらいの方が私もいいと思います。更新待ってます！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - Aさん» すみません>_<どのくらいが読みやすいでしょうか？これから気をつけますm(_ _)m (2019年4月10日 11時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陽菜 | 作成日時：2019年4月4日 23時
