触れたくて… ページ35
夏休みが終わって
数週間たった…
あの日は思わず
うみのほっぺにキス
しちゃったけどさ…
後からめちゃくちゃ
恥ずかしくなったし…
あれは…
妹へのキスだよな…
ちゃんと考えるって
言ったけど…
結局まだどうすれば
いいのかわからない
オレはどうしたいんだ？
うみのことは大好きだし
ずっと守って
いきたいって思ってる
かわいくて思わず
抱きしめそうに
なることもあるけど…
それは自制してる
でもキスは…
やっぱ ムリだろ…
『はぁー』
『あ お兄ちゃん
ため息 吐いてるー』
『は？ うわっうみ ！
いつのまに？！』
オレがベッドに
横になってると
いつのまにか
うみが
すぐ側に来ていた…
『お兄ちゃんもう
寝てるかと思ったのにな』
『は？何しに来たんだよ』
『あっ もうすぐ
お兄ちゃんの誕生日だよね
プレゼント何が
ほしいかなって思って…』
『ん？ああ そっか…
いいよ なんでも
うみがくれるものは
どんなものでも
オレは 嬉しいからさ』
『ほんとに？』
うみの瞳が一瞬
キラキラって
光ったように見えた
ん？なんでだ？
『なんでも？』
『ああ なんでも嬉しい』
『わかった』
そう言ってすごく
嬉しそうなうみに
オレは
つい言ってしまった
『ちょっとだけ
昔話 してやろうか？』
するとうみは喜んで
オレの隣に横になった
オレは早速 昔話を始めて
うみはクスクスと笑いだす
こうやって
うみと過ごす時間は
とても心地いいんだ…
しばらく話してると
いつものように
うみは眠ってしまって
相変わらず寝るの早っ！
子守唄より効くんじゃね？
オレはそんな
うみの顔を覗き込んだ
はぁ…ほんと
かわいいやつだな
ほっぺは
小さい頃のまんまだし
少し開いた唇からは
小さな寝息が漏れている
こんなあどけない顔して
眠ってるようなやつに
やっぱ キスなんて
できる訳ないだろ…
オレは手を伸ばして
うみの髪にそっと触れた
すると
『おに…ちゃ…』
ドキッ！
は？ うみのやつ
オレの夢でも見てるのか？
ドキッてなんだよ
まったく
うみのくせに…
ギシッ…
オレは
少し身体を起こして
もっと近くで
うみを見つめた
小さなピンク色の
唇は桜貝のように
愛らしくて…
もしも…
もしもだけどさ
うみにキスしたら
どうなるんだろう…
いやいやいや
何 考えてんだよ
そんなことしたら
もう後戻り
出来なくなるだろ
はぁ…
でも オレは
うみに触れたくて
ほっぺならいいよな
自分に言い訳しながら
ゆっくりと顔を近づけた…
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陽菜(プロフ) - #えぶさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！大好きなふたりなのでこれからも大切に書いていきたいと思っています^_^頑張ります！ (2019年2月11日 13時) (
レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
#えぶ(プロフ) - うみちゃんと岸君の絡みが最高すぎます！！！ これからも頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年2月11日 12時) (レス) id: d5b15df9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2019年2月3日 10時
