きっとこのままじゃいられない…2nd

愛おしい時間 ページ24

はぁ…
オレ何やってんだよ

これじゃうみの気持ち
弄んでるみたいじゃん

オレは…うみのこと
どうするつもりなんだよ

うみの気持ちに答えて
やることもできないくせに

でも冷たくすることも
できない…

中途半端過ぎるよな

オレ自身 自分の
気持ちがわからないんだ

うみがかわいくて
抱きしめたくなるけど
でもそれは 妹だからだよな

ほんとの恋人同士が
するようなことは…
とても できないし

うみもそこまで望んで
ないだろ…

もしオレが
本気になったら…
うみと…

いや いや いや

オレは
目の前で拗ねてる
うみの頭を撫でて

『ごめんな
うみの気持ちは
すごく嬉しいんだ

かわいいと思うし
大好きだよ

妹としてほんとに
大事にしたいって
思ってる

だからそんなうみに
ドキドキするとか
そういうのは
今は考えられない…

オレはずっと
いいアニキでいたい
って思ってるんだ

うみの気持ち
知ってるのに
思わせぶりな 態度
ばかりとってるよな
ほんとごめん』

オレの言葉にうみは

『お兄ちゃん
ちゃんと答えてくれて
うみ うれしいよ
でもお兄ちゃん
今は って言った

うみ 1％でも
可能性あるよね』

そう言って笑う
うみにオレは

そうかもな

って心の中で呟いた…


それからうみに
勉強を教えながら
改めてうみの部屋を
見る

オレがあげたぬいぐるみや
マスコットがベッドに
並んでて 机の上には
昔 一緒に撮った
オレとの写真が飾られてる

うみのやつ
ほんとオレのこと好きだな

そう言えば最近一緒に
写真 撮ってないよな…

勉強が終わると
オレは携帯を出して

『うみ一緒に撮る？』

って言ってみた

うみはうれしそうに
頷いて

二人で変顔したり
ふざけながら
たくさん撮った

そんな
うみとの時間が
オレはとても
愛おしく思ったんだ…

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