初めての夜 ページ11
紫耀くんに肩を抱かれて
ペンションに戻ると
岸くんのおじさんが
あったかい
ミルクティーを
入れてくれた…
『いやぁ
風が出てきたから
ちょっと心配してたよ
真夏でも
ここは涼しいからね
まあ それ飲んで
ゆっくり休んで』
『はい
ありがとうございます』
岸くんのおじさんて
笑ったらやっぱ
岸くんに似てる
優しいところも…
『おじさん ご馳走さまでした
おやすみなさい』
私たちはミルクティーを
飲み干して二階に上がった
紫耀くんは自分たちの
部屋を覗いて
『岸 いないみたいだ
やっぱうみちゃんと
一緒にいるのか…
さすがに一緒に
寝てないと思うけどな』
『うみちゃん寝てたら
シャワーどうしようかな』
『着替え持って来いよ
岸はAが帰ってくるの
わかってるからさ
起きて待ってるよ
うみちゃん寝てたら
こっちでシャワー入ればいい』
『うん ちょっと行ってくる』
コンコン
控えめにノックしたけど
中から何も返事がなくて
私は小声で『入るね』と
言ってドアを開けた…
部屋は薄明かりに
なってて
手前のベッドに
岸くんが座ってた…
私に気づいて
こっちを見た岸くんは…
『あ…Aちゃんごめん
すぐ 出るから』
そう言って
立ち上がろうとしたけど
うみちゃんは寝ながら
岸くんの手を握ってて…
だから私は
『ううん ごめんね 着替え
取りに来ただけだから
ここにいてあげて』
『え?いや オレ戻るよ』
『ごめんね 私…紫耀くんと
同じ部屋になりたいって
言ったら迷惑かな…』
『あ ああ そうか
そうだよな…
ほんとは二人だけの
予定だったもんな
いいよ オレこっちに
いるから Aちゃんは
紫耀んとこ行けよ』
私は岸くんの言葉に
甘えて 荷物を持って
紫耀くんの部屋に戻った
『岸 代わってくれたのか?』
私の荷物を見て
ちょっと以外だと
いう顔をする彼に
『うん うみちゃんね
岸くんの手 握ったまま
眠ってて… 岸くんも
離せずにいたみたいなんだ
それに…私も紫耀くんと
一緒にいたいって思ったから…』
紫耀くんはベッドから
立ち上がって側に来ると
私を両手でぎゅっと抱きしめた
『うみちゃんに感謝だな…』
『紫耀くん…』
『朝までずっと
Aと一緒だ…
もう途中で 絶対
やめたりしないから
覚悟しろよ』
『うん』
私の返事に彼は
甘く微笑んで
優しく唇を重ねた…
紫耀くんとの
一生忘れられない
初めての熱い夜が始まる…
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陽菜(プロフ) - #えぶさん» ありがとうございます!すごく嬉しいです!大好きなふたりなのでこれからも大切に書いていきたいと思っています^_^頑張ります! (2019年2月11日 13時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
#えぶ(プロフ) - うみちゃんと岸君の絡みが最高すぎます!!! これからも頑張ってください( ´ ▽ ` )ノ (2019年2月11日 12時) (レス) id: d5b15df9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽菜 | 作成日時:2019年2月3日 10時