Don't leave me alone 4

邪魔物扱い ページ41

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「へぇ〜…あんたがダイヤのキングだったんだ」


感嘆の声を漏らす。
まさかそう来るとはね。


「元ビーチ幹部、ナンバーツー クズリュウ」


手を組んで読めない表情をしたクズリュウ。
彼とはビーチ振りだ。
感動の再会…という訳にはいかないねぇ。

チラリ、と自分達が仲間である事を物珍しげに見るギャラリーが3人。
そして、全く興味がないというようにタバコを加えている女の人が…1人。


「…まさか貴方もいるとは。…國枝ヨウコさん？」


ジロリ、とこちらを見る。
2連続同じゲームでご一緒するとは。…運命かな？
そう茶化すと、フッと笑った彼女が「娘じゃなくてゴメンなさいね」と言った。


「あの子なら別のゲーム会場に行ったよ」
「…なんで知ってるのさ。」
「たまたまここに入る前に見つけてねぇ。もう顔も見たくないから別の所に行かせたよ」


どうやらこのゲームに来るという読みは当たっていたようだ。
にしても、自分の娘を邪魔者扱いとは酷いねえ。
「知り合いか」
とさほど気にもせずクズリュウが問えば、「そんな事は良いから、あんた達の関係を教えなさいよ」とせせら笑った。


「…本当だよ。ダイヤのキングがなんでビーチにいたの？」


あえて彼女の言葉に乗っかる。
絵札の国民であれば、わざわざゲームに参加する必要はない。
あそこの幹部に居座るという事はつまり、ゲームをこなすということ。
それだけ死ぬリスクも高まるのに、一体なぜ。
余程の理由があるのかと思っていたら、口を開いた彼が発したのは拍子抜けの言葉だった。


「興味があってね。」


思わず「潜入捜査かよ」と皮肉が口をつけば、同時にチャイムが鳴った。

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