Don't leave me alone 4

ビンゴ ページ13

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「…アンタも仲間なの」


シャツを剥ぎ取られながら私が聞く。
「いい眺めだね」と笑われて、思わず下着を隠した。

獣のような吉塚さんに声は届かない。



「様子がおかしい彼を言いくるめてここまで来たらビンゴだ。」
「ビンゴなんて…ッ」



なんでこんなに平然としてるの。
助けて欲しいわけじゃないけど、吉塚さんに加勢せずじっと黙って見ている魂胆が見えない。
大体彼のペアの後藤さんはどこに行ったの。

…彼なら、助けてくれるかもしれないのに。

刑務所の前で私に声をかけてくれた彼を思い出して甘い考えが頭をよぎった。



「…僕はね、女の人を何人も殺してるんだ」



ス、と私の横に座る。



「だけど、君は僕が殺す側か仲間に入れる側か分からなかったから。試してたんだ」


ゾッとした。
彼のつなぎは囚人服だったということか。
あながち嘘だとはいえなくて黙って睨みつけていると、「死の間際でもそんなに強くいられるのは君の強みだね」と優しく頬を撫でた。


「吉塚くん、代わってくれるかい？」


目が血走った彼は、バンダの言うことを聞かない。
スっと目が冷えたバンダは、持っていた薄いカミソリで彼の首筋を薄く切る。

ヒュ、と私の喉が鳴り、薄皮を切られた吉塚さんはあっという間に驚いた顔をして私の上から飛び退いた。

血が、血が、と騒いでいる彼。
「そんな大袈裟な、少し切っただけだよ」とカミソリの血をウットリ拭く。
大丈夫、このゲームでは殺すのはご法度だから。
そう彼を落ち着けようとしても声が出ない。あまりの緊急事態に脳みそに霧がかかっている。

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