教授 ページ10
『その呼び方も懐かしい』
「あの頃の貴女は名前を教えてくれませんでしたから皆、教授としか呼ぶことが出来ませんでした」
私は足を組み紅茶をまた一口飲む
「そういえば今の名前は何個目ですか？」
『忘れた…所で私は昔話をしに来たわけではないぞ』
「はい、バジリスクでしたか？」
『そうだ。リドルからそれの声が聞こえると手紙をもらってな』
「彼はパーセルタングでしたな」
『あぁ、だがひどく混乱している様な声らしい…恐らくリドルの中のスリザリンの血に反応して目が覚めたんだろう』
「なるほど」
『リドルはスリザリンの最後の血縁者、よってバジリスクはリドルを後継者として認識したんだろうさ』
「バシリスクは何処に居るのですか？」
『この城の何処かさ』
「居場所をご存じないのですか？」
『知らないなぁ…奴は秘密主義だったから、そんなものを創り出していたなんて知ったのも随分後の事だ…』
「…」
『まぁ、どうせ何処かに部屋でも作って隠したんだろう…さながら秘密の部屋と言った所か』
「秘密の部屋…それで教授はバジリスクをどうされるおつもりですかな？」
アルバスの青い瞳の中に映る
『アレの処理は専門家に任せたい』
「ニュートですか」
『アイツは今どこに？』
「今は魔法動物保護活動の為に他国に渡ってます」
『呼び戻すことは？』
「残念ながら」
『はぁ』
私は組んでいた足に頬杖をつきため息を吐く
『相変わらず一つ所に留まるのが苦手な奴だ』
小さく舌打ちした私にアルバスは苦笑を浮かべる
『仕方ない取り敢えずは部屋探しだ』
「ご助力頂けるのですかな？」
『そのつもりで来た。リドルに手出しをさせる気はない』
「彼をスリザリンの後継者にしたくないと言う事ですか？」
『いや…成りたいなら成ればいいさ。だがすぐに道を決める必要はないあの子の未来はあの子が決めるべきだ』
「…はい、私もそう思います」
アルバスは組んでいた手を見ながら静かに呟いた
『…その為に協力はするさ。さてアルバス』
「はい」
『ここからは君の協力が必要だ』
「教授をホグワーツに迎える準備ですな」
『あぁ、だが魔法薬関係は駄目だ』
「貴女の狂信者の一人のスラグホーンが居るから…」
『あれは薬学者としての腕はいいが昔から口の軽さが欠点だ』
「分かりました。校長と相談して取り計らいましょう」
『あぁ、頼む。しっかり‘相談’するんだぞ』
「はい、心得ていますよ。教授」
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
