僕だけ ページ6
「……」
「熱心だね」
「あぁノットか」
「なにを調べてるの？」
色んな人間の目を避けて来ている筈なのにどうして僕の隣に腰掛けたこの男にはバレるのか
「純血一族の本？」
「あぁ、君の名前も載っているよ」
僕は開いていたページを指差す
そこにはセオドール・ノット、ホグワーツ在学中の文字
「全く純血一族にはプライバシーがないのかな」
「魔法使いは目立ちたがりだろ…純血は特にじゃないかい？」
「確かにそうかもしれないな」
ノットはフッと鼻で笑う
「それで君はこんなものを見てどうするつもりだったんだい？」
「A家」
「え？」
「A・Aの名前を探してた」
「彼女は純血なの？」
「…分からない」
「？」
ノットは首をかしげる
「僕はね、Aの事を何にも知らない」
「魔法薬学の権威でしょ？」
「生まれは？」
「え？」
「純血か半純血か」
「あの人の情報は秘匿事項だからね」
「なんで君がそんな事を知っているんだい？」
僕は顎に手を当てるノットに目を向ける
「調べたからだよ」
「……」
「そりゃ君があれだけ大切にしてる人だから気になるし君も何も言わないって事は自分で調べろって事かと思って」
ヘラヘラ笑うこの男は本当に油断ならない
「で？その様子だと君もあの人の情報が秘匿事項なのは知ってるんでしょ？」
「あぁ」
僕はたまに家を出て一人で街に繰り出し魔法使いについて…主にAについて休み中も調べていた
「あの人に直接聞かないのかい？」
「…Aは何も語らない」
「…知られたくないことでもあるのかな」
「そうかもしれない…だからノット」
「ん？」
本を閉じ椅子から立ち上がりノットを見下ろし
「君が…Aの事を僕より先に知るのは気に入らないね」
「……」
「酷く不愉快だよ」
そう言ってニコリと笑顔を向ける
「今の君は笑顔で僕を殺しそうだね」
「君はまだ利用価値があるからそんな事はしないよ」
「いらなくなったら捨てるのか？」
「いや、君は僕の友達だからね」
「それはありがたい事だよ」
口角を上げるノットを置いて本棚に本を戻しに行く
「まぁ、あの人には僕は関わらないようにするよ」
「そうした方がいいだろうね」
「ところでリドル、気になることはそれだけ？」
「君は本当に聡いな」
「何かあるんだろ？」
「…」
「リドル？」
「声が…」
「？」
「声が聞こえるんだ」
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
