静かな学校 ページ27
『うーん…ここも違うみたいだな、リドル何か感じるかい？』
「いや、特に何も感じない」
『そうか…』
冬季休暇に入り静まり返ったホグワーツをAと二人で歩く
『別の塔に行ってみるか…っハクション！』
「大丈夫？」
『あぁ、冬のホグワーツは相変わらず寒い…それになぜ渡り廊下には窓がないんだ』
「それはホグワーツ城を作った人に聞かないとね」
僕は着ていたローブをAの肩にかける
『おや、大丈夫だよ。これではリドルが風邪を引く』
Aは肩にかけたローブを僕に返そうとするが僕は後ろから手を回し首元の紐を結ぶ
『……』
「僕は平気だよ」
『…そうか…ありがとう…』
少し耳が赤くなっているAを後ろから抱き締める
『リドル？』
「昔とは逆だ」
『ん？あぁ、確かに昔は私が君を抱きしめていたのに…時が経つのは早いなぁ』
Aは首に回る僕の腕に手を添えながら白い息を吐いた
川に釣りに行った時も二人で雪の中を歩いた時もAは僕を抱きしめていた
「Aって小さかったんだね」
『リドルが大きくなったのさ』
「身長もまだ伸びてるからね」
『わぉ、まだ大きくなるのかい？』
「うん、だから次は僕がAを温めるよ」
腕に力を入れてAを強く抱きしめる
『……』
「A？」
『…あぁ、ありがとうリドル…さぁ、バジリスク探しを続けよう』
彼女は簡単に僕の腕からすり抜ける
『ほとんどの生徒が帰省してる今がチャンスだ』
「……」
僕を背にしてAはスタスタと歩き始めて数歩進むと振り返りいつもと変わらない笑顔で
『リドル』
「うん」
手を差し伸べ僕はその手を取り
僕たちはまた校内を探し始めた
「でもあらかた学校内の捜索は終えたよ？」
『確かに…あれの生態を詳しい者に聞いては居るが奴の返事は遅いからなぁ』
「案外普通の蛇みたいに冬眠してるとか？」
『その可能性は私も考えていたよ…しかしその場合だと…』
「手詰まりだね」
『そうなるなぁ』
Aは諦めたように部屋に帰ろうと足を動かす
『ここ数週間、あれの動きが無いのも納得できる…恐らく冬眠に入ったんだろう』
「じゃぁ、僕たちに出来ることはなさそうだね」
『はぁ…一度帰るか』
「え？」
『実はビーズから手紙が送られてきていてね』
「薬学の論文依頼？」
『あぁ、ここしばらく無視して居たんだがそろそろ厳しくなってきたそうだ』
「……」
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
