貴女の想い ページ16
「秘密の部屋はAが探しても見つからなったって事はAが行きずらい所に隠してあるのかもしれないね」
『あぁ』
「Aが学生時代は主に何処にいたの？」
『あぁ』
「……A」
『あぁ』
「……」
僕とAは夜のホグワーツを秘密の部屋探しに歩き回っていた
寮を抜け出すのは先生方から許可も得ているので問題はないが…
ここ最近のAの様子がおかしい
僕の声が聞こえていないような返事にいつもより重い足取り
「はぁ…」
このAは僕は何度か見た事がある
これは彼女の頭の中が何かでいっぱいになってる時だ
薬学の研究中にこの症状に陥って何もしなくなったAをビーズと共に世話を焼いた
「A、何にそんなに悩んでるか分からないけどゆっくり探すんだよね？」
『あぁ』
僕はAの手を掴み歩き始める
このAに必要なのは刺激だ
「A、こっちに僕のお気に入りの場所があるんだ」
『……』
僕は足を進め塔の屋上に来た
そこは他の塔の屋上とは違い石造りの塔の筈なのに芝生が生え
座り心地のいいソファが置いてある
Aをソファに座らせその隣に僕も腰け、膝掛けを出しAの肩に掛ける
「ここに居るとね…Aの家を思い出すんだ」
『……』
Aがジッと僕を見る
「あぁ、Aの家なんて言ったらまた怒るかな…僕たちの家を思い出すんだ。ここを見つけたのは3年生になってからだった、今だから言えるけど1年生の時に見つけたかったよ」
『どうしてだい？』
やっと興味が出たのか僕に尋ねるA
「1年生の時は家が恋しかった夜もあったんだ。そんな時、ここがあったらあの時の気持ちも軽くなったのかもしれないと思って」
『…じゃぁ、ここがあればあの家はいらないかい？』
「バカなの？僕がいつでもいつまで経っても帰るのはあの家とAの隣だよ」
『……』
Aは目を見開き嬉しそうに微笑んで僕の肩に頭を預ける
『そうか…』
「(例えA…君が嫌だと言っても)…そうだよ」
Aの頭に僕も頭を寄せた
『ここはね…私が造ったんだよ』
「だと思っていた」
『おや』
「ここにはAの気配があったから、何か関わっているのは分かってたよ」
『ふふふ…リドルは賢い子だ。ここは私にとってもお気に入りの場所さ』
「これからは二人のお気に入りの場所だね」
『あぁ、そうだな』
僕とAは二人しばらくそのまま寄り添っていた
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
