呼び出し ページ13
「トム、おはよう」
「……」
…しまった…完全にこの女の存在を忘れていた
「トム？」
「おはよう、ミア」
「ふふふ…どうしたの？ボーっとして」
「昨日遅くまで課題をしていたからまだ目が覚めてないみたいだ」
「あら、学年一位も苦労してるのね。さぁ朝食に行きましょう」
そう言いながら僕の腕に纏わりつく女と共に大広間に向かう
そこに居るであろうAに僕は思いを馳せていた
大広間に着くと隣に当然の様に腰掛ける女、向かいには変わらず女生徒に囲まれるノット
「ねぇトム」
「なんだい？」
「あの人、気味が悪くない？」
「…あぁ、魔法省からの」
ミアの視線の先にはA
「フードを深く被って顔も仮面で隠すなんて、あんな人が授業中にもいるなんて私怖いわ」
「…大丈夫さミア、先生方もあの人は極力生徒には関わらないと言っていたからね」
「そうね…でもあの人に話しかけた生徒が居たんだけど凄く冷たい人だったって言ってたわ」
「そうなんだ、きっと職務に集中してるんだろうね。僕らも邪魔にならないようにしていよう」
「えぇ」
「……」
Aから目を離し前方を見るとニヤニヤと笑うノット
彼にはバジリスクの事を話していたのであれがAという事と今回のAの目的は伝えてある
「僕らも気をつけようね」
「えぇ！ノット」
わざとらしい注意の仕方に少し苛立つがそれもこの男らしい…
朝食を終えて僕は授業に向かう次は…闇の魔術に対する防衛術だ
「教科書106ページ」
先生の言葉に生徒のページを捲る音が教室に響く
Aは教室の後方で壁に背中を預け腕を組み立っている
…あれは…寝てるな…
授業は滞りなく終わり教室から出ようとした時にポケットに感じる小さな振動
「……」
『……』
教室から出てから僕はポケットに手を入れると
「リドル？何それ？」
「Aからだよ」
「へー、あの人はなんだって？」
僕は書いてあった言葉を読み上げる
「今日の夕食終わりに空き教室へ」
「わぉ、ラブレターじゃないか」
「ふざけすぎだよ。ノット」
「ごめんごめん」
全く心のこもらない謝罪を受け取りメモを仕舞う
「所でミアはどうするんだい？」
「…きっとAは何とも思ってないよ」
「それはそれで…ご愁傷様」
「うるさいよ」
「あははは…」
Aが来てから考える事は増えた
でも僕は本来は長期休暇にしか会えないAが居てくれるのが嬉しかったりもしていた
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
