いってらっしゃい ページ2
カチャカチャ…
「A、紅茶は？」
『あぁ、ありがとう』
風呂から上がった私は現在、朝食中だ
「A、駅までの見送りはいいから」
『ダメなのかい？』
上品にナイフとフォークを持ち食事するリドルが頷く
『私の楽しみなんだけどなぁ』
「去年みたいになりたいの？」
『あぁ…』
あれは去年いつもの様にリドルを駅に見送りに行った時だった
知らない女の子に囲まれ根掘り葉掘り色んなことを尋ねられ鞄には盗聴用の魔法具まで入れらそうになった
『…リドルの人気はすごいようだ』
「あんまり目立つのは嫌でしょ」
『まぁね…でも煩わしいことばかりではなかったさ』
「？」
『ノット君とお話し出来たからね』
「…」
『リドルの話しによく出てきていたからね。気になっていたんだ』
「そう」
『いい子じゃないか』
「はぁ、Aはあの後を知らないからそんな事言えるんだよ」
『ん？何か言ったかい？』
「何でもないさ」
「坊ちゃん、ご主人様そろそろお時間です」
『おや？何だか今日はいつもより時間が早く感じるね』
「…ビーズ、鞄は？」
「玄関に運んでおります」
「ありがとう」
リドルが立ち上がり私もナフキンで口を拭い後に続く
玄関まで来るとトランクを持ちマグルの服装に身を包んだリドル
『リドル、気をつけて』
「Aもあんまり無理しないで」
『あぁ、分かってるさ』
「Aの分かってるは信用出来ないな」
『ははは…痛い言葉だ』
「ビーズよろしく頼むよ」
「心得ております。坊ちゃん」
『おやおや…』
私が肩を窄めるとリドルはこちらに向き直り
「手紙を書くよ」
『お説教かい？』
「それもあるけど他にも沢山書くよ」
『返事は…』
「『急ぎめで』」
『だな…ふふふ…』
被る言葉に私は笑いが込み上げた
「初めにそう言ったのはAじゃないか」
『あぁ、そうだ。そうするよ』
「……」
100点の返事だと思うんだがな…リドルはどうやら不満そうだ
『リドル？』
「じゃぁ、行ってくる」
対して何も言わない彼に私はハッとする
『…あぁ、リドル』
私はリドルの腕を掴み少し高い頬に唇を当てる
『行ってらっしゃい』
「…行ってきます」
頬に手を添えながらリドルは微笑み家を出た
『ふふふ…』
「ご主人様？」
『まだまだ、可愛い所があるじゃないか』
「？」
『頬へのキスで顔を染めるなんてね』
「…それは…」
『ん？』
「いえ、何でもございません」
『そうかい？』
「はい」
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マリアンヌ(プロフ) - はじめまして。主人公の性格がすごく好きで、小さなリドルがとても可愛いです！原作の彼にも、こんな風に受け入れてくれる誰かがいれば･･･とふと考えてうるっときちゃいます。これからも更新、楽しみにしています。 (3月30日 15時) (
レス) id: 1f5a49a19a (このIDを非表示/違反報告)
ヴォルデモート狂 - めちゃくちゃ好きです…！リドルの性格を残したまま夢主にずぶずぶはまって、今のところ振り向いてもらえないところまで！続き待ってます…！ (2月22日 16時) (レス) id: b51b55022c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - リドルの夢小説なかなかないので嬉しいです！！！！！！あと！！！夢主がトムと同じ学生じゃないのも！！！！！すき！ (9月4日 20時) (レス) @page2 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございます。いつも、楽しくて面白い小説を書いていただき、本当にありがとうございます。そして、更新お疲れ様です。これからも、作者様のペースで楽しく小説活動を続けて行ってくださると、とても嬉しいです。 (8月31日 23時) (レス) @page1 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2023年8月31日 1時
