28.雷 ページ29
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雷なんて大嫌い！
怖い...
「社長...」
何回も、その名を呼んだ。
ガチャ。
社長室と、秘書室のドアが開いた音がした。
智「...Aちゃん！？」
あ、また名前.....
....呼んでくれた。
まだ、会社だよ？
苗字じゃないとダメなんじゃないの...？
智「ねぇ！Aちゃん、大丈夫？
ねぇ、大丈夫？？」
私は、駆け寄って来てくれた大野社長に
後ろからぎゅーと抱きしめられた。
智「もう、大丈夫。おいら居るでしょ？」
「う、ん....」
「怖かった...」
智「うん、大丈夫だから。」
溢れてくる涙。
1人で怖くて怖くて、押しつぶされそうだった心が解けていった。
社長が、苦しいくらいに私を抱き締めて私の肩をずっとさすってくれる。
智「大丈夫、大丈夫だからね。」
そう何回も何回も、言ってくれた。
外は真っ暗。
一向に雷の音は、止まない。
いつ雷がなるか、
恐怖に心がじわりじわりと押しつぶされていく。
智「Aちゃん、
携帯...光ってるよ。」
机の上にあった携帯を取って私に渡してくれた。
見ると、着信が11件。
翔兄から、6件。
雅兄から、5件。
これは、いつもの事...
智「こんなに来てる。お兄さん心配してるや...。」
「...雷がなるといつも電話してくれるんです、」
智「んふふ、優しいね。」
「あ、かかって来た...」
智「でな。」
そう社長に言われて、翔にぃからの電話に出た。
翔「はぁー、やっと繋がった。
A、大丈夫か？今どこ？そこまで迎えに行く。」
「まだ、会社...」
翔「待ってろー。」
「あ、翔兄。」
翔「ん？」
「...社長が助けてくれた。」
翔「あ、...智くん？」
「うん。」
翔「そっか、良かった。ちょっと智くんと電話代わって？」
「うん。あの、…翔にぃが電話代わってって」
まだ、ずっと後ろから抱きしてめくれてる社長に携帯を渡すと
両手で抱きしめてくれてた手が片方だけ離れた。
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羽幸(プロフ) - 順子さん» ごめんなさい。。メールじゃないので話しませんか？メール使わないので... (2016年3月23日 19時) (
レス) id: b74abde9c1 (このIDを非表示/違反報告)
順子 - junko-daisukiSakura@docomo.ne.jpメールしてね宜しくお願いします (2016年3月21日 18時) (携帯から) (レス) id: a2e9acdfb1 (このIDを非表示/違反報告)
順子 - 羽幸さん、いえいえ私にメールしてください (2016年3月21日 18時) (携帯から) (レス) id: a2e9acdfb1 (このIDを非表示/違反報告)
羽幸(プロフ) - 順子さん» あ、久しぶり！ありがとうございます。 (2016年3月20日 23時) (レス) id: b74abde9c1 (このIDを非表示/違反報告)
順子 - 羽幸さん、久しぶり頑張ってください (2016年3月20日 22時) (携帯から) (レス) id: a2e9acdfb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽幸 | 作成日時：2016年3月17日 17時
