FEARS (ページ13)

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翔平「なあ。樹。明日って彰吾さん達を助けに行くのか？」

『いや、調査って言ってただろ。もしかしたら彰吾さん達は倒れているかもしれない。調査だ。』

翔平「でもさ、王は僕達がどこにいるのか能力でわかるんじゃないのか？」

それ、俺も思ったんだ。
昔、俺たちが2人で狩りに行った頃天使に襲われた。俺たちは能力で何とか逃げられたけど必死で走りすぎて国からかなり遠いところまで来てしまった。

そしたら、脳の中で壱馬様の声が響いた。壱馬様は全ての悪魔がどこにいるか把握できる。それで僕達を国まで案内してくれたんだ。

だが、おかしい。

明日調査に行くのはなぜだ？
王は能力が使えないのか？

『きっと翔平も僕と同じこと考えていると思う。王が能力を使わないところが僕は引っかかってるんだ。』

翔平「やっぱり、樹もそう思ってたか。やっぱりおかしいよな」

王たち3人は昔から何かを隠している。
それはいい事なのか、悪いことなのかも分からないがでも確実に何かを隠しているのはわかる。
他のみんなもわかっているし、本人たちも気づいているみたい

『でも王は俺たちを助けてくれた。従おう』

陸「何険しい顔してるの？笑翔平らしくないよ」

翔平「陸さん...陸さんも目が笑ってませんよ...」

陸「はは。緊張してるんだよ。」

陸さんはいっつもこの国の中にいるんだ。
北人さんや王は外に行くのに陸さんはいっつもこの城の中にいる。
なぜ？

『...陸さん。聞きたいことがあります。』

『昔、俺たちが天使に襲われた時、王がテレパシーを使って助けてくれたんです。今回、彰吾さん達がどこにいるかも分からないっておかしくないですか？王は悪魔がどこにいるかがわかるんですよね？』

俺が思い切って聞くと、陸さんは一瞬びっくりした顔をした。かと思えば、陸さんは微笑んでこう言った

陸「俺も詳しくは知らないんだけど、3年前くらいから王は少し体が弱っててね、昔天使から食らった傷が中々癒えないらしい。.あと自分の目で確かめたいことがあるんだ。きっと。」

体が弱っている？

なんで。

翔平「体が弱っているのは、きっと歳です。村の人で2000年前に悪魔になった人が2000年から2100年くらいまで体調が優れないと言っていました。」

陸「そうか。いいことを聞いた。ありがとう。」

そう言って陸さんはどこかえ言ってしまった。