𝟓 ページ8
【彼女】
海青「え!?俺も知らんのやけど!」
『あれ?言ってませんでしたっけ』
海青「いや、……だってこの前、恋愛に興味ないって」
あ。言ったわ
僕には彼女がいる
でも
彼女の家でリラックスして携帯をいじっていたら、急に手首を掴まれた
「A!!今日、Twitterの動画に女の声入ってたけど私以外の女と話した?」
「私、Aと別れたら死ぬから!!!」
見ての通り、少し束縛が強い
『ごめん。……手首痛いよ。離して?』
離された手首を見ると跡が残るくらい強く握られていたのが分かる
『あとさ、その手首の傷、どうしたの?』
彼女の左腕にはたくさんの切り傷があった
「Aがいけないんだよ?だってAが私の事悲しませるから」
出会った当時は女の子らしくて守ってあげたいと思った
今は付き合って1年と少し。
少しずつ彼女が変わっていって、束縛に耐えられなくなった時、彼女に別れたいと言った
『……ねえ。あのさ、僕達終わりにしよ』
僕がそう言うとスマホを見ていた彼女がスマホを手放しキッチンに向かった
帰ってきたと思ったら彼女の手には包丁が握られていた
「A、私がいるのに好きな人が出来た。とか言うの?ねえ。なんで?なんで別れたいの?私、Aと一緒に居れないなら死ぬよ?」
そう言って自分の首元に包丁を動かした
『え?!ちょっと!待て!』
「嫌だ!!別れない!別れない!別れない!別れない!」
『……わかったから。別れない。ごめん。俺が悪かった。だからその包丁俺に渡して?』
ゆっくり近づいて右手を伸ばすと、素直に包丁を渡してくれた
元の場所に直すと、後ろから彼女に抱きしめられた
「別れないでね?」
昂秀「ほんとかよお。ほんとにAに彼女いるの」
壱馬「いや、嘘じゃないだろ笑」
拓磨「Aは嘘わかりやすいからなあ」
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湯草(プロフ) - おりふら立ってますよ (2022年11月12日 20時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:丸ごといちご | 作成日時:2022年11月6日 16時