小さな世界の中では、“偶然”なんてない【jw】 (ページ10)

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episode02 親と愛と突然とページ10

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episode of Takahiro

　「崇裕ー!行くよー!」

　「うん!お母さん!」

ごくごく平凡な家族

どこにでもある普通な家族

俺は3歳の頃、そんなこともわからなかったが、オカンとオトンが大好きやった

今日は日曜日やっからオトンも仕事が休みやったから、久々のピクニック!!

オトンの運転する車に揺られて、ピクニックにぴったりな公園へと向かった

オトンの投げてくるフリスビーを頑張ってとる

　「おー、崇裕はやっぱりセンスがあるなー!」

　「えっへん!」

　「あなたー、崇裕ー、そろそろランチ食べましょうよ～」

　「「はーい」」

オカンの作るご飯はいつもうまかった気がする

俺の頬張る姿をみてオカンたちは微笑ましく見守っていたから

この日は、俺の大好きな海老フライが入っていた

　「ん、うまーい!」

　「よかったぁ

　オカン、崇裕がおいしそうに食べる姿、大好きよ～」

そう言って笑ってくれるオカンが大好きやった

　「オトンのももーらいっ!」

　「あ、崇裕!

　勝手にとっちゃだめだろ!」

そう言いながらも、止めないっていう優しいオトンが大好き

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けど、そんなことなんて一瞬で消えて儚き存在へと変わりはてる

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