親と愛と幸せと ページ18
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「はい、じゃあ〜、ま〜
まずは適当に伸びてから〜、まぁ自分の思うがままによろしく」
レクリエーションなはずなのに、ずっとグダグダ感
「あのせんせー、ずっとあぁやけん、きにしたらアカンよ?」
「そうなん?」
「ホンマ
おれもさいしょはふあんやったけど」
「へぇー」
すると、彼は俺に手を出してきた
「え?」
「柔軟やで
レクリエーションでははじめには柔軟をせなアカンらしいけん」
なぜかは知らへんけど、と笑っていう彼
なぜだかその笑顔に惹かれた俺は、
「…なまえ、なんていうん?」
そんなことを聞いていた
「濱田崇裕。
きみは?」
「桐山照史
“濱ちゃん”ってよんでええ?」
「ええよ、はじめてよばれるなまえやわ
よろしくな、照史」
「…うん」
照史なんて、剛と光一しか呼ばれなかったからか、妙に照れる
「な〜に、てれてんの!
そうや、……友達にならん?」
「え…」
唐突に言われたからか、うまく反応しきれていない俺
「だからさ、友達になろう?
俺じゃ…ダメ?」
「いや、嬉しい」
剛と光一との約束を守れる
「よかった!
これからよろしくな!」
そう明るく笑う濱ちゃん
何故だかその笑顔は俺の凍りついていた心を徐々に溶かしていった
.
.
.
「照史〜!!」
「うわぁ!だきついてくんなや!」
「ヘンヘヘーン」
「なんやねん、その笑い声(笑)」
「ずっと、一緒やで…?」
「…おん」
いつの間にかお互いが自らの命より大切な存在へと化していた
他の奴なんか必要ない。アイツがいればそれでいい。
それが俺らを縛っていた
しかし、転機が訪れる
.
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作者名:ぜんまい | 作成日時:2015年5月9日 20時