検索窓
今日:13 hit、昨日:12 hit、合計:68,315 hit

親と愛と突然と ページ14










 「君は今日からここの生徒だ」







彼は俺を降ろし、手を繋いだまま言う








視線の先には大きな門が






何故だか、入れない






入ってしまっては、もう出れない気がするから








 「…大丈夫だよ、君と同じ境遇の子たちが揃ってるんだから」









けど、俺の足は動かない








 「この門は君が望めば開いていく




 だからこっちに来るのかは君が決めな」









そう言って、彼は先に門をくぐっていった






行きたくない、けど居場所はこの門の先にある









どうすれば…








 『崇裕』







その声は、学校とは反対側からだった






 「オトン…オカン…」








死んだはずのオトンとオカンがいた







 『行きなさい、崇裕』






 「けど…っ




 オカンとオトンと離れたくない!」







 『もうサヨナラだよ




 お前の居場所はあっちだ』








 「っ!」









涙が出てきた






止まることを知らない涙の粒








 『泣くなよ、崇裕』






 「嫌だよぉ…!」






 『お前はずっと笑ってる顔が一番なんだ




 だから泣くな』






 「オトンもぉ」







二人の目からも涙が出てきている








 『崇裕、約束してくれ




 必ず人を愛すことをやめないでくれ』








 「オトン、オカン…っ」









 『一人だけでもいい。誰かを好きでいてくれ』








 「分かった…!」









するとオカンとオトンの足から消えていっている







 「イヤや…イヤや…っ」







 『俺らはいつでもお前を見守ってるからな』









…バイバイ









そういった瞬間、オトンとオカンは光となって消えた









 【覚悟は決めたかい?タカ】







 「…うん」









オトンとオカンの約束を守るんだ









俺は門を開け、眩しい光の中を歩き始めた









-end-









.

episode03 親と愛と幸せと→←親と愛と突然と



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
128人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 能力系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぜんまい | 作成日時:2015年5月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。