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『嘘でしょ』
私の目の前にそびえ立つこの高級マンション。
そして、普通に入っていくジミンくん。
…ほ、本当にこれがジミンくんの家……?
JM「なにしてんの〜?おいで」
そう呼ばれて、恐る恐る足を踏み入れた。
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『………わぁ…』
思わず言葉を失ってしまうほど大きな部屋だ。
私の部屋なんかちっぽけに見える。
たしかに、ここで1人は寂しいな。
JM「女の子と遊んだ日の夜はちゃんと帰ってくるけど、それ以外はあんまり帰らないよ。」
『もったいないなー、私だったら休日は全部ここにいちゃうかも』
JM「じゃあ一緒に住む?」
その言葉に、驚いてバッと振り向くと、ケラケラ笑うジミンくんがいて。
…ああ、また、冗談か。
少しだけ、勘違いしてた自分が恥ずかしい。
JM「なんか飲む?」
『あ、うん、』
JM「座って待ってて。テレビつけていいから。」
ソファに座って、これまたデカいテレビをつける。
…今つまんないやつしかやってないけど。
暫くすると珈琲の匂いがして、少しだけ落ち着いた。
ジミンくんが隣にストンと座ってきて、心臓がドキリとする。
JM「………あのさ、今日話したかったことなんだけど」
『…あ、うん』
話される前から、なんとなく、分かる。
ジミンくんの目から、滲み出てる。
『…ちょ、ちょっと待って』
JM「え?あ、うん……えっ、なんで泣いてんの、」
わかってるけど、
すごく、悲しい。
『…迷惑、だから、………もう、関わらないでって、ことだよね、』
JM「………え?』
だめだ、わかってるのに、こう言ってると、どうも涙が止まらない。
『お客さんでもないのに、しつこく関わってきて、………ご、ごめんね。迷惑だったよね。うん、もう、やめるから…その、私のこと、………あんまり、嫌わないで……』
出会った時は、ただの迷惑な男の人でしかなかったのに。
ジミンくんを知れば知るほど、好きになった。
でも、だめだ。言ってはいけない。
私が、我慢しなければいけないこと。
JM「Aちゃん。」
その時、優しい声が聞こえて。
顔を上げると、ジミンくんの顔が、目の前に来ていて。
ゴツン、と額がぶつかった。
JM「……電話で言ったこと、覚えてる?」
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いつき(プロフ) - sumikoさん» sumikoさん、コメント有難うございます。ナムさん、私もずっっと小説書きたかったので、ぜひ頭のいいナムさんに翻弄されるお話書きたいですね…!!有難うございます、これからもよろしくお願いします! (2022年9月1日 16時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 完結お疲れさまでした。出来れば、この話の続きで、クズなナムさんが見たいです。ユンギペンですが、頭の良いナムさんのクズっぷりが見たい! (2022年8月31日 16時) (レス) @page44 id: fdb03919c8 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 南さん» 南さん、ありがとうございます!楽しく読んでいただけてうれしいです。ユンギさん!私も今とても迷ってます…!!次の作品でもよろしくお願いいたします! (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - sumikoさん» 今回は調子乗っちゃう系ジミンさんでやらせて頂きました、私もチョアーです笑 見ていただいてありがとうございます! (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました!ありがとうございます!次はユンギのお話がいいなぁ❤️ (2022年8月31日 9時) (レス) @page44 id: 9aaef54235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2022年8月15日 23時