21【JN】 ページ21
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JM「ただいまぁ」
あれ。
思ってたより、ご機嫌。
今日はまた仕事に出てたから、また不機嫌で戻ってくるかと思ったけど。
それに、なんだ。
お腹すいた、と近寄ってきたジミンから香る匂い。
いつものあの独特な香水の匂いはしない。
…なんだ、柔軟剤？いや、なんか、シンプルで質素な感じの……
「………Aちゃん？」
思わず口から出た名前。
僕の声に、ジミンが驚いたように目を見開く。
瞬間、少し緩む頬。
なんてわかりやすいんだ、と苦笑い。
JM「………する？匂い」
「うん、なんか違うよ。いつもと。」
JM「ふふ、……いや、でも僕怒ってるんだよ。客の子がさ、Aちゃん叩いて。介護するついでに泊まってきた！」
「泊まってくるついでに介護したんじゃないよね…ってか殴られたって？」
そう聞くと、事細かに説明し始めたジミン。
…ほう、なるほど。
「………なんでそうやっていっつもお客さんを減らすんだ！！！」
JM「違う僕もやりたくてやったわけじゃ」
「お前の恋事情なんてどうっでもいいけど売り上げは減らすなよ！！！」
JM「え？恋じゃないし、別に売り上げにあんま影響ないよ。」
へらり、と言うジミンに、膝から崩れ落ちそうだった。
…こいつ、正気か。
恋とは言えなくとも、ジミンが、特別な感情をあの子に持っているのは、目に見えてわかる。
一番荒れてたときとは、比べ物にならないほどに柔らかい表情。
いつもは店で女の子のことは話さないのに、次から次へと出てくる話。
そうやってジミンが変わってきているのは、きっと彼女の存在が大きいからなのだと思う。
…まさかもう手は出してるか？
いやいや早すぎるか…いやでもジミンならありそう……
JM「ねえ、ヒョン。」
「ん？ああ……何？」
JM「愛ってさ、あたたかいものだと思う？」
…急に何を言い出すのかと思えば。
な、なんだ。哲学？ヒョン得意じゃないよ。
でもジミンの顔を見る限り多分真面目。
困ったなぁ。
「…そうだねぇ。無条件な愛って、きっとすごくあたたかくて、居心地がいいものなんじゃないかって思うよ。大切に、崩れないように、ずっと抱えておかなきゃいけないような、ね。」
…僕が愛を教える日が来るとは。
そう言うと、ジミンは目を細めて、ふにゃっと柔らかく笑う。
JM「…そっかぁ。これも、愛かなぁ。」
ヒョンはね。
ジミンが幸せなら、それでいいよ。
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いつき(プロフ) - sumikoさん» sumikoさん、コメント有難うございます。ナムさん、私もずっっと小説書きたかったので、ぜひ頭のいいナムさんに翻弄されるお話書きたいですね…！！有難うございます、これからもよろしくお願いします！ (2022年9月1日 16時) (
レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 完結お疲れさまでした。出来れば、この話の続きで、クズなナムさんが見たいです。ユンギペンですが、頭の良いナムさんのクズっぷりが見たい！ (2022年8月31日 16時) (レス) @page44 id: fdb03919c8 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 南さん» 南さん、ありがとうございます！楽しく読んでいただけてうれしいです。ユンギさん！私も今とても迷ってます…！！次の作品でもよろしくお願いいたします！ (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - sumikoさん» 今回は調子乗っちゃう系ジミンさんでやらせて頂きました、私もチョアーです笑 見ていただいてありがとうございます！ (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました！ありがとうございます！次はユンギのお話がいいなぁ❤️ (2022年8月31日 9時) (レス) @page44 id: 9aaef54235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつき
x他1人 | 作成日時：2022年8月15日 23時
