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ジミンくんは、愛に飢えていると思う。
様子を見ている限りでは、そう思ってしまう。
だから色んな子に手を出してしまうのか。
…いや、それは仕事だからかな。
でも、ジミンくんは、少し異常だと思う。
女の子に対する考え方、意識、価値観。
何かしらが欠如している気がする。
『……ジミンくんはさ、好きな人とかいるの?』
なぜか流れで私の家に泊まろうとしているジミンくんにそう言った。
私の次にお風呂に入って、髪が濡れたままのジミンくんは少し驚いたようにして口を開く。
JM「好きな人?なんで?」
『…いや、なんか、………気になって』
少し考えたようなそぶりをして、ジミンくんは顔を顰めた。
JM「ぼく、多分今まで一回もちゃんとした恋はしたことないよ」
『……え、そうなの?』
JM「好きって感情、よく分かんなくて。この仕事してたら尚更だけど。昔から、僕はおかしいよ。Aちゃんみたいに綺麗な目の人なんか、あんま見ないし。僕に、あの店以外のちゃんとした居場所もないよ。」
綺麗な目。
…私は、十分ジミンくんも綺麗だと思う。
『おかしくないよ。』
JM「…嘘だぁ、いつもは僕のこと頭おかしいとか言ってくるくせに」
そう笑ったジミンくんの瞳は、
少しだけ揺れている。
たまにジミンくんが、なんだか、弱った子供みたいに見えるときがある。
『ほんとだよ。ジミンくんは、あったかい人だよ。だから、別に、変なことしないならいつでも来ていいよ。居場所がなくて、1人になったら、私が居場所になってジミンくんを守るよ。』
きっとそれは、ジミンくんに出会った私の使命のようなものだと思った。
JM「……Aちゃんはさ、」
そう言うと、ジミンくんは立ち上がって、ゆっくりと私のそばにきた。
その瞬間、ぎゅうっと抱きしめられて。
思わず息をするのを忘れた。
JM「ずるいよね。僕よりも、ずっと。」
ジミンくんの言葉の意味は分からなかったけれど。
口元が緩んでいるところを見ると、多分、嬉しいんだろう。
JM「じゃあ合鍵ちょーだい」
『それとこれとは話が別』
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いつき(プロフ) - sumikoさん» sumikoさん、コメント有難うございます。ナムさん、私もずっっと小説書きたかったので、ぜひ頭のいいナムさんに翻弄されるお話書きたいですね…!!有難うございます、これからもよろしくお願いします! (2022年9月1日 16時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 完結お疲れさまでした。出来れば、この話の続きで、クズなナムさんが見たいです。ユンギペンですが、頭の良いナムさんのクズっぷりが見たい! (2022年8月31日 16時) (レス) @page44 id: fdb03919c8 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 南さん» 南さん、ありがとうございます!楽しく読んでいただけてうれしいです。ユンギさん!私も今とても迷ってます…!!次の作品でもよろしくお願いいたします! (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - sumikoさん» 今回は調子乗っちゃう系ジミンさんでやらせて頂きました、私もチョアーです笑 見ていただいてありがとうございます! (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました!ありがとうございます!次はユンギのお話がいいなぁ❤️ (2022年8月31日 9時) (レス) @page44 id: 9aaef54235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2022年8月15日 23時