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送られてきた住所を見て、前のところのような危ない街ではなくて一安心したものの。
目の前にそびえ立つホテルは、あまりに高級そうな外見で。
…最近はこんなところもあるのか、と感心してしまった。
いや入りずらいな。
1人で入るの無理難題すぎない?
恐る恐る足を踏み入れて、ジミンくんに電話をかける。
『………どうすればいいの』
JM「あー、まって、多分ホテルマンの人に311号室のジミンさんに呼ばれてきたって言えば入れるから、それで入ってきて」
…最悪だ。
絶対変な女だと思われた。
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エレベーターすらも高級なホテルの中を歩き回り、311号室に着いた時。
かちゃりと、鍵が開く音がして。
扉が開いたかと思えば、中から上半身裸のジミンくんが現れた。
首筋には赤い印がついていて。
…ああ、絶対やったあとだ、と察する。
JM「ごめんね。そんな怒った顔しないでよー」
『これが怒らずにいられっ、』
そう怒鳴ろうとしたとき、ジミンくんが「しーっ」と指を立てる。
ジミンくんがニコニコ笑って、口を開いた。
JM「寝てる。女の子。バレたら、Aちゃんが怒られるんじゃない?」
……喚き散らして、その女の子と殴り合いでもなんでもしてやろうか!?
そうキレそうになったが、このホテルにも迷惑なので飲み込んだ。
JM「起こしたら面倒くさいから」
『…でも朝まで一緒にいるんじゃないの』
JM「仕事だからね。でもまぁ、あんま上手くなかったし、お金積まれない限り抱かないかなぁ」
…ジミンくんってほんとクズだ。
こんな可愛い見た目して、言ってることは相当やばい。
私絶対関わらなくていい部類なのに。なんで。
そのとき、手を引っ張られて、無理やり部屋の中に入れられた。
JM「別に美人だからとか上手いからとか、そんなんでやってるわけじゃないけどね」
『……合鍵受け取ったらすぐ帰るよ』
JM「え、なんで。ここは普通ぼくと一発やってから、」
そう言いかけたジミンくんを軽く蹴飛ばした。
…だめだ、頭の中がそういうことで埋め尽くされている。
JM「この子抱いてるとき、なに考えてたか、教えてあげようか?」
『………いや、大丈』
JM「Aちゃんのこと考えてた。」
『………はい?』
ふふ、っておもしろそうに笑ったジミンくん。
JM「この子じゃなくて、Aちゃんと寝たら、どんな反応するんだろうなーって。」
私を捉える目は、なにか、変だ。
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いつき(プロフ) - sumikoさん» sumikoさん、コメント有難うございます。ナムさん、私もずっっと小説書きたかったので、ぜひ頭のいいナムさんに翻弄されるお話書きたいですね…!!有難うございます、これからもよろしくお願いします! (2022年9月1日 16時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 完結お疲れさまでした。出来れば、この話の続きで、クズなナムさんが見たいです。ユンギペンですが、頭の良いナムさんのクズっぷりが見たい! (2022年8月31日 16時) (レス) @page44 id: fdb03919c8 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 南さん» 南さん、ありがとうございます!楽しく読んでいただけてうれしいです。ユンギさん!私も今とても迷ってます…!!次の作品でもよろしくお願いいたします! (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - sumikoさん» 今回は調子乗っちゃう系ジミンさんでやらせて頂きました、私もチョアーです笑 見ていただいてありがとうございます! (2022年8月31日 13時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました!ありがとうございます!次はユンギのお話がいいなぁ❤️ (2022年8月31日 9時) (レス) @page44 id: 9aaef54235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2022年8月15日 23時