1話(*・ω・) ページ1
とある港町にて、一人の女が砂浜に居た。
身長が低く、髪の短い女は無表情で目の前にある大きな船を見上げていた。
そこから、一人の男が顔を出した。
「なんだ、お前は何がしたい」
『……船に乗りたい』
女は決して大きくはないのにハッキリとした声でそう言った。
「名をなんという」
『……A』
「A、今から船長に交渉に行くぞ」
その日から、Aはバルボッサ海賊団の一員となった。
Aはコン教官の所で訓練を受け、特に人と関わらずに過ごしていた。
ポン「教官、今日も可愛いですよね〜」
コン「俺がか?」
ポン「違いますよ!Aちゃんです!」
コン「ああAか。ビックリしたわ」
ポン「俺の台詞ですよ!!」
コン「まあ今日でAは卒業だけどな」
ポン「えっ……うっそー。また先に卒業された……」
小さく、あまり声を発しないAが早く卒業したのにはきちんとしたワケがあった。
彼女は戦闘能力が高く、目が良かった。銃を使えば百発百中。剣は持たないが、近距離でも長距離でもただ息をするかのように当てるのだ。
『……』
遠くからポンとコン教官の楽しげなやり取りを見ていたAは、静かに微笑んだ。
(海賊って案外楽しい)
Aははるか遠くに見える地平線を見ながら、そんな事を考えた。
明日には新しい海賊と一緒に仕事だ、と、無表情の中には楽しみが隠れていた。
46人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちさ@海賊(プロフ) - まるさん» すみません、外しました (2018年9月25日 22時) (レス) id: 5a21ee5c7b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月21日 21時) (レス) id: 96785d57c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちさ@海賊 | 作成日時:2018年9月18日 6時