21話 涙 ページ21
夢の中、当時のAside
山で、自由に生きた。
広い場所で楽しく過ごした。時々町に降りたりもした。両親はあたしを探してるみたい。
『……』
今、町で両親の姿が見えた。
山で住んでいると遠くがよく見えるようになった。
主な食べ物はここにあるブルーベリーとリンゴ。それが無くなったら町に降りてた。
でも、今日は降りれないみたい。
あれ、山の方を指さしてない？あのおじさん……
……ちょっと奥の方に行ってみようかな。
ーー
ｻﾞｻﾞｰｰ……ｰﾝ
なんの音だろう。聞いたことのない音。
歩を進めると、青い空と青い海だけが目に飛び込んできた。綺麗だと思って歩いて行くと砂浜に足を取られて少し驚いた。
けど、それも綺麗で。
奥の方で見える魚がキラキラ光って見えた。
日が落ちる寸前まで、あたしはそこにいた。
海に太陽が落ちていくみたいで、少し怖かったけど綺麗だった。
あたしは、海が好きになった。
そうだ、親が探しに来るかもしれないから、毎日ここに来よう。
そう思った。
ただの口実だったかもしれないけど。
次の日から、ずっとここに来ていた。
でも、ある日、目を覚ましたらそこは山じゃなかった。
薄暗い、あの部屋。
目の前には、お母さんとお父さん。
その日は一日中、暴力を振るわれた。
でもその日の夜に、あたしはまた、海に走って、住処を変えた。海辺の草むらに。
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ちさ@海賊(プロフ) - まるさん» すみません、外しました (2018年9月25日 22時) (
レス) id: 5a21ee5c7b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月21日 21時) (レス) id: 96785d57c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ@海賊 | 作成日時：2018年9月18日 6時
