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「で、用っていうのは何かな？」
誰もいなくなった教室で、私は轟君に問いかける。
何の用かなんてわかってるんだけどね！
「昼休みのことだ。」
ですよねー。
「怪我してるなら、ちゃんと治療したほうがいい。」
「あー、いいよ。
よくあることだし、何日かしたら痛みも治まるよ。」
なんだ、なんか聞かれると思ったけど、ただ心配してくれてただけみたいだ。
ほんとに、私の周りは優しい人でいっぱいだ。
私が、心配ないよ、と笑うと
「だめだ。」
轟君がずんずん私に迫り、私の左腕をつかむ。
「いっ…」
痛みで顔をゆがめる私に、
轟君は容赦なく制服の袖をまくってくる。
いや、痛いわ！
「これ…」
あざだらけの私の腕に轟君が目を見開く。
気持ち悪いって、思われちゃったかな。
なんて思ってると、
カバンからシップと包帯を取り出した轟君は、私の手当てを始める。
「え、持ち歩いてんの、それ？」
「さっき保健室からとってきた。」
貰ってきたんじゃなくてとってきたのか。
意外と行動力あるな。
それから私たちは、ぽつぽつと会話をした。
「ちなみにどの行動が変だった？」
「普通、右手を差し出したら、左手でにぎりかえすだろ。」
「あぁ、あの転んだときかー。」
「だから、左手になんかあるんじゃないかと思っただけだ。」
「名探偵みたいだー」
けらけら笑う私に、
「誰にも言わないつもりか？
何があるのか分からないが、
クラスの奴なら、助けてくれると思うぞ。
もちろん、俺だって。」
轟君がきいてくる。
「だからだよ。
言ったらみんな助けてくれるかもしれない。
でも、私は助かりたいわけじゃないからね。」
私の言葉に、轟君はしばらく黙り、
「そうか」
轟君は少し悲しそうな顔をした。
そんな顔をさせたいわけではなかったのに。
治療が終わり、学校から出ると、もう日が暮れかけていた。
途中まで何気ない世間話をしながら轟君が送ってくれた。
やっぱり、行動がイケメンだ。
お礼を言って別れ、家にむかっていると
「ママ！
今日カレーが食べたい！！」
「あらー、またカレー？
飽きないのかしら？」
「飽きないよ！
だって、ママのカレー世界一おいしいもん！」
買い物帰りの親子が、仲良く話す声が聞こえた。
なんだか、無性に爆豪君に会いたくなった。
早く、明日にならないかな。
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みむっちょ(プロフ) - 氷翠さん» 更新遅くなってごめんなさい！そう言っていただけて本当にうれしいです！これからも期待に応えられるよう頑張らせてもらいます！！！ (2019年8月9日 23時) (
レス) id: 22dcfef4ee (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - どうか私に続きを恵んでください。お願いします。めっちゃ面白いです！ (2019年8月5日 23時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
みむっちょ(プロフ) - 石井さん» ほんとですね！ありがとうございます！！直しておきます！！また間違い見つけたら教えてください！応援とてもうれしいです！ (2019年8月2日 21時) (レス) id: 22dcfef4ee (このIDを非表示/違反報告)
石井(プロフ) - 17の最初の部分、轟君が爆豪君になってまス、、！！勘違いだったらすみません、、！応援してます！頑張って下さい！！ (2019年8月1日 0時) (レス) id: 8747e7f29f (このIDを非表示/違反報告)
みむっちょ(プロフ) - いささん» コメントありがとうございます！初心者なもので、慣れないことがおおいですが、頑張ります！ (2019年7月26日 22時) (レス) id: 22dcfef4ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みむっちょ | 作成日時：2019年7月19日 20時
