にじゅうご ページ28
＊
「せんせ、さっきAの様子見に来てくれてたと？」
HRも終わり、向かったのは生徒指導室だった。
他の生徒の指導をしていた脇先生は
そう言いながらいきなり入ってくる私に目を丸くする。
指導を受けていた生徒も私の姿を見て
不思議そうに顔をしかめた。
「Aさん、今大事な話しとるけん」
脇先生が困ったような顔をして私に言う。
「……あ、ごめんっちゃん」
やば、普通に注意されたばい。
少しだけいやになって唇を尖らせながら外に出る。
別にいいやん、間違えただけやけん。
扉の横で体育座りして拗ねていると
ガラガラ、と扉が開く音がした。
顔を上げると指導を受けていた男子生徒が
脇先生にお辞儀をして指導室から出ていく。
一瞬だけその生徒と目が合って、驚いた顔をされる。
「えっ、Aさんまだいたと？？」
脇先生も私の存在に気付いて目を真ん丸にする。
ほんとに、何でこんな寒いところで
わざわざ脇先生とあの人の話が終わるまで待ってたんだろ。
なんて、自分の心のなかではその答えはもう出ていた。
「何でやろーね」
脇先生も、きっと、気付いてるんやろうね。
それを口に出さないで私に優しくするなんて
ずるいっちゃん。
脇先生の思う通りの良い子になんてなりたくないと。
迷惑かけてでも、脇先生の心のなかにいたいっちゃん。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晴恋(プロフ) - ち ゅ ん ぴさん» 私、脇とまる推しでアンケートでもそのふたりがトップで人気だったのでふたりどっちも出すことにしました(*´▽｀*) (2019年1月4日 13時) (
レス) id: 25d73f7ef5 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゅ ん ぴ(プロフ) - 晴恋さん» 本当ですか！ありがとうございます！覗きにいきますね！！ (2019年1月4日 11時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
晴恋(プロフ) - こんばんは！リクエストいただいてたので、脇くんで、作ってみました！！よければ、のぞいてみてください！！ (2019年1月4日 0時) (レス) id: 25d73f7ef5 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゅ ん ぴ(プロフ) - まる狂さん» やったー！嬉しいです！！ ふぉいくんのあれはもういっそエビフライです笑 チバニャンの小梅太夫がツボでしたね笑笑 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
まる狂 - ち ゅ ん ぴさん» 仲良くしましょ！ ふぉいくんのリーゼントの揺れ方もやばかったですよね笑 ちばにゃんがでたのも何気に嬉しかった笑 (2019年1月2日 15時) (レス) id: ce62bcdb0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ち ゅ ん ぴ | 作成日時：2018年12月28日 17時
