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「マサイくん。」
「ん?」
「…次は、いつ会えるかな。」
二人で入るには少し狭い布団の中。
私は裸のままでマサイくんに抱きつき訪ねた。
マサイくんは悩むような声を出して考える。
「んー。…まだ、仕事の都合とか
わかんねえから、わかったら連絡するわ。」
彼は、そう言って私の頭を撫でる。
…ねえ、マサイくん。
私たち、まだ恋人らしいこと、してないよ。
会えて一ヶ月に一回、私の家で肌を重ねて。
朝が来れば、君は何も言わずに隣からいなくなって。
あの日以来、一度も好きって言われてない。
手すら、繋いだことがない。
もっと、もっとそばにいたい。
甘えたい。
会いたい。
そう、言いたいけど。
「…そっか。いそがしいもんね。」
私の、バカ。
弱虫。
空っぽの布団にくるまれば
まだ、微かにマサイくんの香りがした。
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あちゃ923(プロフ) - 気付いたら泣いてました(´・ω・`)面白かったです (2019年7月14日 2時) (レス) id: bb8a93de70 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゅ ん ぴ(プロフ) - こぴまるさん» そう言っていただけて嬉しいです!誰かの心に残るような作品を作りたい。その一心で書いているので、その一言を胸に、これからも頑張ります! (2018年6月4日 20時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
こぴまる(プロフ) - 泣いてしまいました(´・ω・`)すごく切なかったです。 (2018年6月4日 20時) (レス) id: 8ee11e6a71 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゅ ん ぴ(プロフ) - 3年2組コンソメ君@イヤ壊委員委員長さん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月4日 17時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
3年2組コンソメ君@イヤ壊委員委員長(プロフ) - ち ゅ ん ぴさん» 次はダーマ様なんですよね!楽しみにしています。 (2018年6月4日 17時) (レス) id: 7ccad67cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ち ゅ ん ぴ | 作成日時:2018年6月4日 15時