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「ツリメ、もう顔赤いけどもしかしてもうギブ??」

残り少なくなったビールを一気に煽って2本目を開けながら
赤ら顔でちびちびとビールを飲むツリメに声をかける。

ツリメ「ぜーんぜん?まだまだ俺は戦えるのですよぉ……」

意味のわからない発言をして頭を左右に振るツリメ。

いや、もう危ないだろこれ。

そらちぃ「ツリメを心配してる暇あるんですかぁ〜?」

エイジ「そんなペースで飲み進めて良いんですかぁ??」

まだ一つ目のビールを飲んでいる二人が私を見てニヤニヤと笑ってくる。

私はそんな二人を見て鼻を鳴らす。

「二人とは違って余裕でぇ〜す。
 そーやってセーブするほどダサくないんで」

そう言えば二人は分かりやすく不機嫌な顔をして
ビールを勢いよく煽る。見事に引っ掛かってくれるなぁ。

汚い手って言われても別に良い。私のお財布に賭けて
この戦いは絶対に負けられないのである。

ビールを飲みながら横目でリクヲの様子を伺えば
リクヲは私たちを見ながら苦笑いを浮かべている。

まだ余裕そうだ。

「リクヲくんは慎重ですねぇ」

リクヲを煽るような私の言葉にリクヲは莞爾と笑った。

リクヲ「だって、俺今新しいスマホ欲しくて、負けられないから」

「リクヲ、アンタほんと私に容赦ないよね」

地味に一番容赦の無いコイツの存在を忘れていた。

尚更負けられないわ。背筋が凍るのを感じながら
私はまたビールを煽った。

―*―*―*―

「うーん、これはあたしの勝ちだな」

死屍累々とした様子で床に転がる四人を見て私はそう呟いた。

カメラに目線を移して私は締めの言葉を喋ろうとすると
足元から伸びてきたそらちぃの手に腕を引っ張られる。

「おわっ!!?」

そのままずっこけた私はそらちぃの上にのっかるようにして倒れる。

そらちぃ「おうぇっ重っっ」

そらちぃが顔をしかめて掠れた声で呟くから私は
そんなそらちぃの上に座ったまま足を組む。

「あたしの勝ち。じゃーね」

そらちぃ「俺の上で締めんな……」

そんなそらちぃの声は軽く無視して私はカメラに向けて
満面の笑みを浮かべて手を振った。



ボーナストラック


そらちぃ「てかA、まだ飲んでんの??」

「まだまだ飲み足りない。てか、本名を言うな」

そらちぃ「お前ほんと女なの?」

「いつからあたしが女だと錯覚していた?」

そらちぃ「マジか」

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作者名:ち ゅ ん ぴ | 作成日時:2019年2月21日 21時

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