6 ページ6
Silk side
モトキが、帰ってきた。
それが、嬉しくて、嬉しくて……。
けれど彼を抱き締めようとしたこの体は
すり抜けてしまった。
俺は、冷たい床に倒れ込む。
モトキはもう死んでいる。
その事実がどうしようもなく苦しくて
聞こえるのに、見えるのに、お前に触れられないなんて。
一番辛いのはモトキなんだ。
……わかってる。
モトキが自分の未練がわからないって言ったとき
俺は正直ホッとした。
最低かもしんねぇけど
これでモトキが未練を果たす日が遠くなる。
モトキとさよならする日が遠くなる。
そう思った。
モトキは、もう一度Fischer'sで集まって
またバカやりたいって笑った。
俺もできるならそうしたい、でも怖かった。
けれど俺に言うモトキの顔は覚悟が決まってるようで。
……俺も、覚悟決めなきゃな。
「……だな。」
微笑むモトキに、俺は歯を見せ笑った。
*
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ち ゅ ん ぴ(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!!その言葉を励みに、日々精進しますね!これからも応援していただけたら嬉しいです。 (2018年6月20日 22時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!続き待ってます (2018年6月20日 17時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
chisa12(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しておきますね。 (2018年4月26日 6時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグちゃんと外して下さいねー (2018年4月25日 21時) (レス) id: 3abbd88b82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ち ゅ ん ぴ | 作成日時:2018年4月25日 19時