検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:29,471 hit

33 ページ34






シルクが俺にここで待ってて、と
先に家の中に入ってから数分が経った。




今のこの透けた体じゃ壁に寄りかかることもできず
ただ玄関の前で突っ立っていた。




耳を澄ませば楽しそうな談笑の声が聞こえて
俺も早く入りたいな、なんてそわそわする。




シルクばっかりずるいや。




俺だってダーマと話したいのに。




少しだけ拗ねて頬を膨らませていると
シルクが笑いながら玄関に向かって走る音と
ダーマが引っ張られ困惑する声が聞こえる。




「なんだよ。」




「いーからいーから。ほら。」




シルクが笑顔でドアを開けると
怪訝な顔をしたダーマと目が合う。




その目の下には、濃い隈があった。




「ダー、マ……。」




突然のことでダーマの名前を間抜けな声で呼べば
ダーマは怪訝そうに細められていた目を見開いた。




「……は?
お前、なんで……。」




そう言ったダーマはその場に尻餅をつく。




「えっ、ちょ、大丈夫!!?」




俺が慌ててダーマに駆け寄れば




「いてえ……。夢じゃねえのか……?」




なんて放心状態のダーマ。




シルクはそんなダーマを見てまるで悪戯の成功した
子供のような屈託のない笑みを浮かべた。




「ダーマ!やろうぜ、フィッシャーズ!!」




俺はそんなシルクに同調するように
ダーマの方を見てにんまりと笑って見せた。




「ダーマ、コンティニューだよ。」




34→←作者より【謝罪と感謝】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ち ゅ ん ぴ(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!!その言葉を励みに、日々精進しますね!これからも応援していただけたら嬉しいです。 (2018年6月20日 22時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!続き待ってます (2018年6月20日 17時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
chisa12(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しておきますね。 (2018年4月26日 6時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグちゃんと外して下さいねー (2018年4月25日 21時) (レス) id: 3abbd88b82 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ち ゅ ん ぴ | 作成日時:2018年4月25日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。