白。【Fischer's】

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Masai side


図星を刺され、言葉に詰まった。


俺らはもう存在しないモトキにすがりついてる。


思わず、下を向いた。


馬鹿みたいだ。


もう何もかも無駄なのに。



「…ここに、いさせてよ……。」



ふいに泣きそうな声が聞こえた。


顔をあげれば隣でモトキが顔を歪めていた。


その表情に俺はハッとした。


そうだ。


モトキは確かに死んだかもしれない。


でも今、確かにここにいるんだ。


俺らをまたひとつの虹にするために。


俺だっていつまでも傍観者じゃいられない。


「ぺけたん。」


「とりあえず、入れてくれ。」


俺が、一人一人が変わんなきゃ、意味ねぇんだ。


＊

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