白。【Fischer's】

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Motoki side


マサイがソファの上で寝転んでいた。


相変わらず綺麗な部屋だったけど。


どこか、いつもより殺風景な気がした。


マサイの大好きなカメラにもホコリが被っていて
なんとも言えない胸の痛みがした。


物思いに耽っているのか、遠くを見たままで
何も喋らないマサイはまるで死んでるみたいで。



ねぇ、どうしたのマサイ。


それじゃ、死んだのがどっちかわからないよ。



「なぁ、モトキ……」


一瞬驚くけど、すぐに独り言だと気づいた。


「お前が今俺らのこと見てたら、何て言うだろーな。」


悲しそうに呟くマサイに思わず



「しっかりしろ、かな。」



口から言葉がこぼれていた。


＊

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