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清「路駐するぞ、急いで出ろ」
『わかった、』
こ「ねえ、ゆきちゃん、どこだろう」
『5年の教室だから………、たしか、向こうだったはず、』
くそ、足、もっと早く動けよ！
お願い、教室に居て。
もっと早く。
もっと、もっと、もっと、もっともっと！早く！！
確かここを右に曲がって、
この教室、だ。
『はあ、はあ、鍵が内側から閉まって、る。たぶん正解だよね』
こ「ドア、開けれないよ！」
『………くそっ！』
そうだ、鍵、職員室が近くにあったから！
でも学校に勝手に入ったのがバレ…いや、どうでもいい！
『職員室室だ、急げ！』
ぷ「鍵取りに行くん？」
『急がないとっゆきが』
清「取ってきたぞ、開けろ！」
『っパパ！わかった、！』
どうやって取ってきたのか？
そんなのどうだっていい。
急いでドアを開ける。
『ゆきっ………！！』
ゆき「お…姉ちゃ………」
．
私たちの目には、
酷く傷つけられ、
頬は腫れ、手足の至る所にハサミでやられたであろう切り傷がつき、
髪はボサボサ。
そんなゆきの姿だった。
横には、大層怒っている可愛らしいお嬢さんが3人。
ちょうど、ゆきのおなかを蹴っている。
その手には
ゆきの割られたスマホが握られている。
．
私達の目に、
あんなゆきの姿が写って、
人に暴力を振るわれているそんな光景が目に写って、
どうしようもない、怒りが湧いてきた。
少女「なんで来てるの！？なんでもないって返信したのにっ！」
あれ、もしかしてさっきなった通知音はゆきのスマホで勝手に私に返信したのかな。
自分たちを守るために。
『あっっりえない』
．
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