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こ「そう言えばさー、ゆきちゃんにこの前髪、綺麗だねって言ったらさ、「ころちゃんの方がね」って言われたんだよね」
ぷ「なにそれイケメンやん」
あ「www」
ーぴろんっー
………ゆきからメールが来た。
なんかあったか？
え、うそ、心配なんすけど。
『………ちょっと絵描いてくるねー』
あ「撮影するの？」
『ううん、ゆきの立ち絵描こうと思ってさ』
ぷ「そっか、いってらっしゃい」
『ふふ、いってきます』
みんなから見えるとこまでは、ゆっくり歩いて見えないとこまで来たらダッシュした。
ポケットからスマホを出す。
【髪、切られた】
【えぐい】
【ちょ、ころちゃん達ごまかしといてくんね？】
【てかボサボサだわ】
【整えて欲しいからハサミ持って公園来て】
めっちゃきとる。
………行くっきゃねえな。
『友達が遊ぼってLINEしてきたから外行くわー』
ぷ「俺も行く！」
『ダメだってw友達ちゃんはぷりちゃんのファンだからさ！じゃ、行ってきます！』
あ「いってらしゃーい」
こ「Aちゃん忙しいな」
ショルダーにハサミや櫛、ヘアゴムを入れて外に出る。
よかった、公園が近くて。
いや、でも玄関が広い！！
『くそっ』
小さく、叫ぶ。
………よし、公園に着いた！
『ゆき！』
ゆき「遅え」
『うっさいな、被害者』
いや、てか
すっごいボサボサ。
『よかったね、お気に入りの長い前髪は切られなくて。』
ゆき「そりゃ前髪切ったらボクのかわいい顔が露わになってゆきちゃんがモテモテになっちゃうでしょ」
『まだまだ精神は大丈夫そうだね』
ゆき「当たり前だよ」
………ホントに、大丈夫なのだろうか。
ー髪、綺麗だねって言ったらさー
………。
『ほら、整ったよ。ショートボブになっちゃったけど』
ゆき「ちゃんと言い訳考えてきたんだよね」
『なんの？』
ゆき「ころちゃん達に………」
『………一応ね』
ゆき「はあ、髪型、気に入ってたんだけどな」
『ボブも似合ってるって』
ゆき「………うん、当たり前でしょ」
．
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