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『知ってるよ！私ねーむちゃん好きだよー』
川「じゃあさ、今日朝一緒に来てた人の名前教えてくんない？」
顔を見てコイツの考えていることがわかってしまった。
おおかた、私の声がモロねーむの上、妹がいてチリチリヘアのイケメンと一緒にいたから、そのチリチリヘアのイケメンがぷりちゃんだとわかったんだろうね。そして私から名前を聞けばぷりちゃんの苗字と言うレアな情報ゲット☆
ってわけか。
『ははは、どんな話のノリでそんな話になるんだよwww。でもごめんね、お父さんの話きちんと聞いてなかったからわかんないわw』
川「………チッ」
『また今度聞いておくねー』
心の中であっかんべーして自分の席に戻る川崎を見送る。
すまねえな、こちとら同い年の男子は基本的にムリなんだよ！
やはり心の中で悪口のようなものを吐き続ける。
楓「Aって男子と女子で態度馬鹿みたいに変えるよね。男子相手にはクソ優しいけどなんか………どことなく怒りを感じる………」
『どんな観察レポートだよ。もしかしたら私はぶりっ子で男子に媚び売ってるんじゃない？』
楓「いやぁそれはないわw」
『んでだよ』
そしていつもより、廊下が騒がしいことに気がつく。
その中に、1つの人影を見つける。
その人影……浅川りょう……を含める全員が私の方を向く。
………これからぷりちゃんに送り迎えしてもらうのは遠慮しておこう。
もし、この中学がスマホ持ってきてもいい中学だったりしたら…どんなことになってるかわからない。
そのまま私は授業が頭に入ってこずに、放課後を迎えた。
浅川、りょう。
思い出すだけで吐き気がする。
そうだ、私が同い年の男子と喋ったりするのが嫌いになった理由………
．
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