名探偵の大怪盗。【名探偵コナン】

《満月より眩しい新月》 ページ5

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『でさ、キッド君はいつ離してくれるの？』


キッド「別にいいだろ。(にしても柔けぇな。)」


『良くないよ。セクハラで訴えるよ。』


コ「セクハラ怪盗w」


キッド「うっせ///羨ましいだろ？名探偵。」


コ「なっ///バーロー!
変態怪盗に羨ましがる奴なんてだれもいねえよ。」


『(２人とも言い争い始めちゃった。)』



手に持った桃色の宝石を彼女は空にかざす。

小さい頃の思い出(心残り)が思い出された。



『あなたは今、何処にいるのだろう。』



あの事件以来、
何かを追いかけるように彼女は生きることを急いだ。



キッド「オメェな…コ「静かに」あ？何だ…よ…」



『……』



宝石が飾ってあった
ショーケースの上に座る彼女の目尻から


暖かいものが流れる。



コ「…初めて見る顔だ。」

キッド「あぁ…」



静かに涙を流す彼女は夜空に輝く満月より
明るく、美しく、眩しい新月に見える。



彼女に見とれるあまり、
気付かぬ間に彼女は眼の前から消えていた。



『…あまり、女の子の涙を見るものじゃないよ★』




声の方を向けば、天窓までワイヤーで登っている。





「「まてっ!!」」




『待たない★いつか、私を捕まえてね。


どこにも、飛んでいかないように、心を縛って…』





そういう彼女の表情はまるで
世界の絶望を見ているようだった。









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